モラハラの仕組みとモラハラ夫や彼氏から永遠に卒業する方法

  • 2017年11月12日
  • 2020年5月17日
  • 人間関係
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  • お前はホントにバカだなと彼氏から暴言を吐かれる
  • 夫から逐一監視や指摘をされていて少しの自由もなくいつも緊張している
  • 苦しく辛いと感じながらも今の関係を続けてしまう、相手を変えても同じような状況になる

今回のテーマはモラハラです。

ですが、なぜ相手がモラハラをするのかについては扱いません。
それを扱ったところで、モラハラを受けているあなたの生活が変わるわけではないからです。

この記事では、モラハラを受ける仕組みとそこから脱却する方法を紹介していきます。
これは、特にモラハラに限った話ではなく、
誰かの目や発言にとらわれることなく、自由に幸せになっていく上で大事な話です。

もしかしたら、あなたがこの記事を見たきっかけはモラハラ夫やモラハラ彼氏の存在だったかもしれませんが、
モラハラから抜け出すというだけの話ではないということです。

逆に、今の苦しい現状を抜け出したいという強い想いから、
最初の大きな勇気を出すことで、一気に自由なスタンスを確立するかもしれません。

ぜひ、モラハラ・不自由な仕組みを理解して、
新しい世界に勇気を出して飛び込んでみてくださいね。

1.モラハラの仕組み

まず、モラハラの仕組みについて説明します。

自己中な性格を変える程大きくなる不足感と批判の正体でも書いたのですが、
モラハラとは、「正しいことがいいことだ」という共通の認識を相手と持った上で行われる、
正しさを守れる人と守れない人との罰し罰されのプレイです。

平たく言うと、「俺は正しい」「私は間違っている」という主張をお互いにしているということです。

そして、その正しさは時に、その相手の身勝手なものであったりもします。
「俺の気分を害した」という「正しさ」が振りかざされることもあるのです。

その「正しさ」が振りかざされたとき、
モラハラを受ける側は疑問を持ちながらもその状況を受け入れてしまう。
「私が悪かったのかも」「もっとやり方があったのかも」と変に自分の非を探そうとする。

こうして、正しい俺と正しくない私の関係が成り立っているのです。

では、なぜモラハラを受ける側は、
何かおかしいと思いながら相手の理不尽な言動を我慢するのかについて考えていきます。

表面的なものとして、

  • 自分が我慢すれば丸く収まる
  • 確かに相手の言うことにも一理あると納得する
  • 自分が主張して関係を壊し、周りに迷惑をかけたくない

心の深いところのものとして、

  • 過去に正しくないと怒られて傷つきその傷がまだ癒えていない
  • そのために、ダメな自分や価値のない自分を確認したい
  • そんなダメな自分を罰したい・罰して欲しい
  • また、傷ついたその時に言えなかった言葉を相手を変えて言いたい

などが考えられます。

人は大きく感情が動いたときに「自分はこういう人だ」という認識を持つことがあります。
そして、その認識を持つとその認識を無意識に確かめたくなり、
「こういう人」を確認できるような環境に身を置いたり、人を配置しようとしたりします。
(体に痛みがあるときに、まだ痛いのかなと確認したくなるあれです。)

この「自分はこういう人だ」が幸せな認識ならいいのですが、
「自分はダメだ」「自分には価値がない」などの認識だと、
それを確認するような環境を無意識に整えようとするため、苦しくなっていくのです。
そして、そんな自分を確認して自分を罰したい気持ちや罰して欲しいという気持ちを持つこともあります。

そうやって、罰してくれる相手を目の前に用意して、
ダメな自分にふさわしい罰を受けることで安心しているのかもしれません。

また、その傷ついた時に言えなかった言葉をずっとずっと言いたくて、
その言葉を言える状況を相手を変えて整えることもあります。

モラハラ夫やモラハラ彼氏が目の前にいることも、こういった気持ちの一貫である可能性もあるのです。
どれも無意識である可能性があります。

2.モラハラから抜け出す

と、ここまで心の深いところで起きているモラハラの仕組みについて書いてきましたが、
もし、自分の心当たりがない場合は、無理に思い出して探しに行く必要はありません。

心当たりがないものは「ない」として扱ってください。
自分から問題を作る必要はないのです。

ここからは、モラハラから抜け出し方について説明していきますが、
心の深いところの話は心当たりがないなという場合は、「2-1.正しさという軸から抜け出す」のみを、
心当たりがある場合は、「2-2.ダメな自分を許す」についても取り組んでみてください。

2-1.正しさという軸から抜け出す

前述のとおり、モラハラとは正しい・間違っているの押し付け合いです。
「俺が正しくてお前が間違っている」「あなたが正しくて私が間違っている」を主張しあっているのです。

では、ここから抜けるにはどうするか。
それは、決して「自分が正しくある」ということでありません。
批判されないように様々なことに気を遣うということではないのです。

それは、正しい・正しくないのループを繰り返すだけに過ぎません。
後述しますが、正しさなんて曖昧で自分勝手なものです。

自分が相手の正しさに付いて行こうとすればするほど、
相手は理不尽な正しさを振りかざすようになっていきます。

そうではなくて、モラハラから抜け出すというのは、
正しか否かという概念そのものから離れるということです。

今、判断基準の軸となるのが「正しいか否か」「相手が不機嫌になったか否か」だと思います。
この軸から離れるということです。

正しいかなんて関係ない。
相手が不機嫌であろうがなんだろうが、そんなことはどうでもいい。
と、軸自体を変えて行く、自分の行動基準をそんなところに置かない。

すると、「正しい・正しくない」というゲームから一抜けたと言うことができるのです。
ゲームに勝つのではなく、ゲーム自体を辞めるということです。

そして、新たなゲームを始めてみてください。
そのゲームとは自分が楽しいことや好きなこと、気分が上がることをするというゲームです。
「正しい・正しくない」という軸から「楽しい・つまらない」という自分の気持ちだけの軸にしていくのです。

それがモラハラというゲームから降りる方法です。

正しくない・間違っていると批判されようがそんなことはどうでもいいのです。
自分が面白いと思ったことや好きなことをして自分を満たしていけばそれが楽しい人生です。

そして、考えてみてください。
そのモラハラ夫やモラハラ彼氏といることは、
あなたにとって楽しいことですか?あなたは満たされていますか?

そうでないなら、そんなところにいる必要はないのではないでしょうか。
そんなところから離れて、楽しいところに向かったらどうでしょう。

という決意を持って、自分のご機嫌取りを実際にやってみると、
今まで批判ばかりしてきた相手が一瞬で変わるということは当たり前のようによくあります。
急に突然優しくなった。自分の自由や楽しさを応援してくれるようになった、と。

自分がゲームから降りると相手もゲームを続けることができなくなりますからね。

しかし、個人的にはそんな相手の変化を期待するではなく、
今の自分の気持ちを大事にして、嫌なら今やめたらいいと思います。
そんなつまらなくて、心がきゅーっと萎縮することに使っている時間なんてありませんから。

2-2.ダメな自分を許す

次に、心の深いところの話で自分はこんなヤツ認定をして、
そんな自分を罰したい場合の話をしていきます。

どうすればいいのかについて、一言で表現すると、
「ダメな自分を許していくことをしていけばいい」ということになります。
ダメな自分を責めて罰するのではなく、そういう自分も自分だと受け入れて許していくのです。

言葉を変えると、「諦める」「開き直る」ということです。

自分の性格や感性を持って生まれて、親に子育てされて様々な経験して今に至る。
その自分が今感じることや思うこと、できることやできないことは、
それはそれで仕方がなく、それでいいということです。

だってそう感じるのだから、だってそう思うのだから。
だってそうなるように今までの経験があるのだから。
そこに何の間違いもダメさもなく、元々それでよかったのだと自分を受け入れてみてください。
何度も何度も自分に「この自分でいいのだ」と語りかけてみてください。

すると、自分への咎め(とがめ)がなくなり、罰する人が必要なくなるし、
上述の正しさから抜け出すことがしやすくなります。

ただ、傷ついた気持ちが癒えていなかったり、
言いたい一言が心の中で強く残っていると、そんな自分を許したくない気持ちも湧いてきます。

ちょっと一旦ここでまとめます。
モラハラから抜け出すには以下です。

  1. 正しさという軸から抜け出せばいい
  2. そのために、ダメな自分を許せばいい
  3. 自分を許しやすくするために、過去の傷を癒して言いたいことを成仏させたらいい

詰まるところ、「正しさという軸から抜け出す」というのを勇気と根性を出してやればいいのです。
それをしやすくするために、「自分を許す」「過去の傷を癒す・言いたいことを成仏させる」があるという構図です。

何が言いたいかというと、今説明した「自分を許す」話と、
これから説明する「過去の傷を癒す・言いたいことを成仏させる」は、
「正しさという軸から抜け出す」ことに必ず必要なことではなく、
それを「しやすくする」ためのアプローチに過ぎないということです。

この認識をしっかり持っておいてください。
逆に、過去の傷が癒えてないから、言いたいことがわからないから、と遠回りする必要はありません。

2-2-1.過去の傷を癒す

ということで、過去の傷を癒すという話ですが、
ここは、幸せになるためのインナーチャイルドの育て直し方に詳しく書いてあるので、
時間をとって取り組んでみてください。

傷ついた昔の自分を今の自分が親代わりになって癒して、育てていきます。
途中に紹介しているワークをしばらくするなかで、気持ちの変化に気づいていると思います。

2-2-2.言いたいことを成仏させる

モラハラに関して、「言いたいこと」を想像すると下記の言葉ではないかと思います。

  • 私は間違っていない、私は正しい
  • 理不尽だ、お前は間違っている、ひどい
  • 否定されて悲しかった
  • 間違っている自分はダメなんだ
  • 期待に応えられなくてごめんなさい

これらの言葉を声に出して、読み上げてみてください。
言いにくかったり感情が動いたりする言葉はありましたか?
そして、その言葉を言いたかった昔の場面は思い浮かびますか?

もし、思い浮かぶ場合は、上記の「過去の傷を癒す」をするとともに、
実際に、その相手に伝えてみるのもいいと思います。

きっと昔のことなので、相手は覚えていないと思います。
しかし、「あの時こう言われて『私は間違ってない』と言いたかったんだ」と、
「あの時否定されて悲しかったんだ」と、「期待に応えられなくてごめんなさい」と、伝えてみてください。

そう伝えることで、あなたの言いたいことは成仏します。
すると、その言いたいことを言うための目の前の場面が必要なくなるし、
言いたいこと言わず暗に分かってもらう・察してもらう必要がなくなります。

ぜひ、勇気を出して言ってみてください。
相手がもういない場合や相手には言えない場合は、自分がこんなことが言いたかったのかと自分がわかってあげるだけでも、
言いたいことは成仏していくので、自分の気持ちに気づいてあげてください。

3.「正しさ」とは何か

思いのほか、文章が長くなってしまいました。
最後に、「正しさ」とは何かという話をして、「正しさ」のおかしさを知ってもらえたらと思います。

「正しさ」とは、つまり声の大きな人が自分に都合よく作った価値観です。
声の大きな人とは、時に権力であったり大勢の人であったり、
モラハラ夫やモラハラ彼氏の実際の声の大きさであったり。

会社は社員が馬車馬のように働いて利益を上げた方がいいから働くことを正しいと言い、
夫は妻が自分の言いなりだと都合がいいから、それを正しいと言い、
コミュニティは自分が我慢していることを他人がするとザワザワした気分になるから、あいつはおかしいと言う。

こう書いてくると、世界や人はお腹真っ黒なように感じるかもしれませんね笑
世界は優しいものなのですが、
「正しさ」とはそれくらいバカらしいことだということです。

誰かの利益や誰かの気分、相手を都合よく誘導するために作られているのが「正しさ」です。
「正しいから」「間違っているから」と言えば、その理由を作らなくて良いから便利な言葉なんですよね。

なぜ働かなければいけないのか、なぜ家事・育児をしなければいけないのか、
なぜ言いたいことを言ってはいけないのか、その理由が用意できないから「それが正しいからだ」というのです。

そんな正しさ、クソほども役に立たないと個人的に思っています。
そして、その正しさを振りかざしてくる人はとてつもなくくだらなくつまらないと思っています。

もっと楽しい話がしたいですよね。
何が好きで、何が面白くて、何がしたくて、どうなったら面白くて。

誰と付き合うかも自分の自由です。
どんな世界で生きるのか、どんな人と時間を一緒にいるのか。

この記事を読んでくれたあなたには、
それを「正しさ」という基準で選んで欲しくないなと思います。

「正しさ」とは何か。
「正しさ」とはクソくらえです。

最後のシメが汚いなぁ笑

4.まとめ

今回は、モラハラをテーマにモラハラから抜け出す方法、
ひいては、自由に軽やかにこの世界を堪能する方法を紹介しました。

正しい正しくないなんかで決めずに、
何が楽しいのか、何が好きなのかで決めてみてください。

もしかしたら、その楽しさや好きの中に、夫や彼氏が含まれていないかもしれません。
しかし、それはそれでいいのだと思います。
うまくやることが幸せなことではないのです。

自分の楽しさや自分の幸せにだけ責任を持ってみてください。
自分を優先していいし、自分だけ幸せにしていいし、
あなたには何もしなくても価値があります。

それを許して、ぜひ本文の内容を実践してみてください。
やってくうちに、夫や彼氏が変わることもあるので、
そうなったら、一緒に時間を過ごしてやってもいいという感じで。

それでは、ご覧いただきありがとうございました。

また、人間関係がうまくいかない理由と人間関係が楽になるシンプルな考え方にも、
今回の記事とは異なる視点で人間関係が楽なるエッセンスが詰まっているので、
ぜひ、参考にしてみてください。