人と話終わるころにはくったくたに疲れている。
相手に合わせることに終始し、全く楽しめない。
愛想笑いばかりで、そんな自分が好きではない。
「人といると気疲れする」
誰かと一緒にいるとき、相手に気を使いすぎて疲れることもあるのではないでしょうか?
気疲れで辛い状況であれば、一度相手への気の使い方や人との接し方を見直してみてください。
相手を立てることや相手を思いやる気持ちは素敵なことですが、
それは、自分の心地よさありきの話です。
この記事では、「気疲れ」をテーマに自分に対する認識(自分のことを自分がどう思っているのか)を探り、
自分が楽な人との接し方を説明していきます。
ぜひ、自分が自分らしく、楽に相手と接してみてください。
1.気疲れするまで気を使わなくていい
まず、気疲れをするまで人に気を使わなくていいということを覚えておいてください。
冒頭でも説明しましたが、優先順位の第一位は「自分」です。
相手に気を遣うことが悪いということではなく、
自分よりも相手の心地よさを優先しなくていいということです。
気疲れをするということは、この優先順位が逆転しているということです。
もっともっと自分を大事にしていいということです。
空気を読まずに発言していいし、
つまらなければ笑わなくてもいいし、
出かかった言葉はそのまま出していいのです。
2.気遣いを辞めるブレーキ
「そこまで気を使わなくていい」と言われたときに、どんな気持ちが湧いてくるでしょうか?
もしかしたら、「そうは言っても」という躊躇いの気持ちが湧いてきたかもしれません。
そんなときは、以下の質問に対する答えを考えてみてください。
「気を使わないとどうなりそうで怖いか(嫌か)?」
- 失礼なことを言って相手を怒らせそう
- 空気を読めなくて相手に嫌われそう
- とんちんかんなことを言ってバカにされそう
- 素の自分がバレてつまらないやつだと思われそう
この怖いことが起こりそうだから、
それを回避するために、気を使っているのです。
これが気遣いをやめる上でのブレーキになっています。
3.自分への思い込み
そして、上記の質問によってとても大事なことがわかります。
それは、「自分のことを自分はどう思っているか」です。
「○○になりそうで怖い」ということは、
「自分は○○という存在だ」ということを信じているということです。
上記の例だと、
- 相手を怒らせる人
- 相手に嫌われる人
- バカにされる人
- つまらない人
ということを信じているということです。
この「自分はこういう人だ」という思い込み(「自己認識」と言います)を起点に、
あれこれ考えを巡らし、疲れているということです。
そして、この自己認識は思い込みであり勘違いです。
つまり、思い込みや勘違いによって、いらない気を張って疲れているし、
この根底の思い込みがあるから、気遣いをなかなかやめられないのです。
4.自分への認識を変える
だから、この気疲れの根底である自己認識を変えてしまったらいいのです。
4-1.自己認識はどうやって生まれたのか
自己認識を変える方法を説明する前に、
そもそも、自己認識はどうやって生まれたのかについて説明します。
この自己認識は過去のたまたまの出来ごとから生まれました。
- 両親が怒っている出来ごとを見て、自分は人を怒らせる人だと思い込んだ
- 両親に「うるさい」と言われて、自分は嫌われる人だと思い込んだ
- 兄ちゃんにからかわれて、自分はバカにされる人だと思い込んだ
- 自分の言いたいことを両親に聞いてもらえなくて、自分はつまらない人だと思い込んだ
こういった「たまたま」の出来ごとによって、「自分はこういう人なんだ」と子ども心に思い込みました。
4-2.この自己認識は勘違い
しかし、考えてみてください。
こうした「たまたま」の出来ごとで、「自分はこういう人だ」と言い切ることができるでしょうか?
また、そう判断したのは、小さくて判断力もない自分なのです。
自己認識とは間違った思い込みなのです。
そして、この思い込みがマイナスな場合、生きにくい現実となっていきます。
まず、「たまたま」の出来ごとを小さな自分が法則に仕立て上げたこと、
そして、今持っている自己認識は間違った思い込みであることを覚えておいてください。
4-3.自己認識を変える
さて、いよいよ自己認識を変えていきます。
自己認識は上げていくのではなく、ひっくり返します。
- 怒らせる人→可愛がられる人
- 嫌われる人→好かれる人
- バカにされる人→認められる人
- つまらない人→面白い人
今まで心の奥で思ってきた自分への認識が180°変わることに違和感があるかもしれませんが、
「そういう人」であることをぜひ疑ってみてください。
「もしかしたら、自分って素晴らしいのかも」と思ってみてください。
そして、「そういう人・・・かも!?」と馴染んできたら、
「そういう人」ということにしてみてください。
5.もし、可愛がられ認められる人だったらどういう行動をするか?
以上が自己認識の変え方です。
そして、可愛がられ認められる人だったらどういう行動をするか考えてみてください。
きっと、今のような振る舞いはしないのではないでしょうか?
きっと可愛がられている人は、可愛がられようとしようとしません。
きっとすでに認められていると知っている人は、認められようと頑張ったりしません。
もっと、自由で奔放なのかもしれません。
可愛がられ認められている人がやるであろう行動をすることで、
それが自分にも許されていることに気づきます。
すると、無理して可愛がれ認められる必要がないことに気づくのです。
「気に入られる為にやること」は実は「気に入られていないと思っているからやっていること」なのです。
気に入られていないと思って、何かしても気に入られていない証拠ばかりが目に付きます。
この辺りを根底からガバっと変えてみてください。
6.自分であることに開き直る
「気遣いで疲れる」など、日々の生活で起こる不都合なことは、
「今、自分らしくないよ」というサインだったりします。
自分らしくないから、疲れたり不満がたまったり苦しくなったりします。
逆に、自分らしくいることで、日常がうまいこと流れていきます。
ぜひ、自分のままで生きてみてください。
他人に気に入られる自分になるのではなく、「自分のまま」を表現してみてください。
それで、怒ってきたり嫌いに思う人とは、元々付き合わなくていいのだと思います。
もう自分であることを開き直ってみてください。
そして、誰かと揉めて怒られてみてください。
怒られることがダメなことなのではなく、嫌われることがダメなことなのではありません。
怒られても嫌われても、それでいいということです。
他人に好かれる自分ではなく、自分が好きな自分でいてほしいと思います。
7.まとめ
今回は、気疲れから解放される方法を紹介しました。
自分の捉え方が歪んでいると、現実も歪んだ出来事が起きていきます。
自分は怒られる人でも間違っている人でもないのです。
ぜひ、自分に対する認識を探ってみてください。
そのアプローチは上記で説明している通り、自己認識と行動の両面から行います。
自分が思っている結果と違うのであれば、根底から変えてしまってみてください。
実際にやってみることで、「あれ?何で今まであんなに気を使っていたのだろう」と疑問に思ったりします。
「他人のことよりまず自分」です。
相手のことは、自分が満たされてからで構わないのです。
「人の目」に関連して、周りからバカにされるのは自分が自分をバカにしているからもオススメします。