仕事は所詮仕事!仕事が怖い状況から脱する具体的なアクション

仕事で失敗するのが怖くて緊張してしまう。
仕事中、人の目が気になって萎縮してしまう。
事あるごとに上司に怒られて辛い。

今回のテーマは「仕事が怖い」です。

仕事で怒られたり、失敗してはいけないと感じたりすると、
とても居心地が悪く、仕事に行きたくなくなるものです。
また、何で言われた通りにできないのかと自分を責めることもあるかもしれません。

しかし、仕事と言ってもたかが仕事です。
真面目にミスなく全力で。
それは、誰が作った常識でしょうか。

私たちは、いつの間にか「当たり前」を作り、
その当たり前に従って生きています。
この「当たり前」が時として自分を縛り、自分を苦しくさせることにつながります。

この記事では、そんな仕事に対する「当たり前」を崩して、
仕事を気楽にし仕事に対する怖さを緩めていきます。

仕事は自分の人生における一つの要素でしかありません。
ぜひ、「仕事」を等身大の「仕事」として捉え、
楽に楽しく働いてもらえたらと思います。

1.仕事とは何か

まず、そもそも仕事とは何かについて話をしていきます。
「仕事だから休めない」「仕事なんだから文句を言うな」なんて言葉を聞き続けていると、
なんか、仕事が特別で最優先にされなければならないもののように感じるかもしれません。

しかし、冒頭でも少し触れましたが、「仕事」と言ってもたかだか「仕事」です。
自分の人生より優先されるものでも、自分を犠牲にしても大切にするものでもありません。
結婚や家族、趣味や遊びと並列の位置に仕事もあるということです。

では、仕事とは何なのか。
自己実現や自己表現の場であったり、成長や社会貢献の場であったりするかもしれませんが、
仕事の最小限の定義は、「金銭を得る手段」です。

大昔に遡ると、人は狩りに出たり農耕をして自分の食べるものを自分で確保していました。
自分でとってきたものや育てたものを食べて生活していたのです。

その内、物々交換が始まりました。
山のものと海のものを交換することで、口にできるものの幅が広がりました。

そして、時代は流れ発明されたのが、貨幣という仕組みです。
物々交換ではものが腐ってしまう等の限界を貨幣という仕組みによって、
時間という軸でもその幅が広がっていったのです。

つまり、仕事とは「自分の何か」とこの貨幣を交換するためのものであり、
自分の衣食住をまかなうためにやっていることなのです。
そのベースの上に、自己実現や成長、社会貢献など人それぞれがそれぞれの意味を付け加えているということです。

という話をもとに、「仕事なんだから」という言葉を見返すと、
「仕事なんだから・・・何なのだろう」という気がしてきませんか?

仕事とはただのお金との交換なのです。
自分のできることには限界があるが、その自分のできることをお金に変え人の助けを借りる。
そんな便利ツールがお金です。

人がそれぞれできることを分かち合い豊かに暮らすためのものに過ぎないのです。
そこに自己実現など色んな意味を付け加えてもいいのですが、
それはその人が好きでやっていることで、
「仕事とはお金を稼いで豊かに暮らすためのもの」というベースは変わりません。

まず、そんな風に仕事を捉え直してみてください。

2.仕事の何が怖いか

次に、仕事の何が怖いのかについて分類していきます。
仕事をしていて、または、仕事をしなければと感じる時に怖いと感じる瞬間は多くあると思います。
その多くの怖さを分類すると下記二つに集約されます。

2-1.仕事ができないことが怖い

まず、仕事ができないと感じる場合に怖さを抱くことがあります。
仕事でミスをしたり納期に間に合わなかったり、
わからないことが発生したりするときに人は怖さを感じます。

考え方がわからないのに「自分で考えろ」などと言われると焦りどうしたらいいか困惑しますよね。
私も仕事を始めて3年間くらいはそうでした。

また、人によっては、仕事ができないことやわからないことがあることを自分で責め、
その辛い気持ちになることが怖いと感じるかもしれません。

2-2.人間関係が怖い

次に、職場の人間関係が怖い場合です。
上司に怒られたり、できない自分が露呈した際に職場で孤立したりするのが怖く感じることがあります。

当然、人から怒られることは怖いし、
孤立して居場所がなくなることはとても辛いことです。
こういった想像をすることで怖さを感じます。

3.仕事が怖い時に何をしたらいいか

では、ここからいよいよ仕事が怖い時にどうしたらいいのかについて説明していきます。

3-1.いい意味で開き直る

まず、一つ目の方法は開き直るということです。
開き直るというと、すべてを投げ出しふてくされる印象もあるかもしれませんが、
ここで言う開き直るとはいい意味で開き直るということです。

いい意味で開き直るとは、「自分が自分であることを諦める」と言い換えることができます。
仕事ができないことやわからないこと、ミスをすることも含めて自分です。
考え方もわからなかったり、焦ってパニックになったりする自分も自分なのです。

その自分を否定して責めて、上司や周りを変にあがめたて正解にする必要はありません。
できないことはできないし、できることはできる。
それ以上でもないし以下でもありません。

上司や周りはあなたに仕事をしてもらえたらしてもらえただけ楽になるし、
売上にもつながるので、言葉や態度で仕事をするように促してくるかもしれません。

しかし、前述のとおり「仕事」はあくまで「仕事」です。
仕事の最小限の定義としては、お金をもらって生活するためなのです。

生活をするという目的のために、自分を責めて否定して、
周りを正解にして心を窮屈に苦しめている必要はありません。

あなたはどんなあなたでもよく、仕事ができようができなかろうがそれでいいのです。
その自分に合うように仕事を振るのが上司の仕事だし、
自分の仕事をフォローするのも上司の仕事です。
怒ることや仕事を適当に任せることが上司の仕事ではありません。

逆に言うと、こちらからもこれはできない、
これは時間内に収まらないと言ってあげたらいいと思います。

仕事量が決まっていて、その仕事をこなすために自分が仕事をするのではありません。
自分のキャパがあって、そのキャパに収まる仕事を優先順位が高い順にやっていくということです。

それで全体の仕事が収まらないのであれば、
それはやらなくていい仕事をしているのか、営業が仕事を取りすぎているのか、
仕事に見合った見積もりでないのか、その事業から撤退したほうがいいのか、
経営の仕方がおかしいのか、
とにかく、あなたが考えることやあなたの業務でないことなのです。

自分の仕事は自分のできることを知り、その範囲で仕事をする。
誰かの言う「当たり前」は自分にとって当たり前ではありません。
それでいいのです。

ぜひ、相手や仕事を基準とせず、自分を基準に仕事をするように開き直ってみてください。
できることはできるしできないことはできない、それが自分です。

また、仕事でミスをすることを気にする方も多いのですが、
ミスも含めて仕事です。

ミスして、謝罪して、リカバリーをするところを含めて仕事なのです。
完璧な仕事をすることが仕事ではありません。
だから、ミスしてはいけないと自分を追い込まないであげてくださいね。

仕事は所詮、営利活動です。
飛躍しすぎですが、私はこの世界に必要な仕事なんて一つもないと思っています。
すべての仕事がなくなったら、自分の食べる分だけ庭で野菜を育てたらいいだけです。

そんなものなんですよね。
ぜひ、仕事に対する見方を変えてみてください。

3-2.ハードルをくぐる

仕事の出来や他人からどう思われるかを感じる時、自分の中でハードルを設定していると思います。
これぐらいできれば合格、これぐらいやったら他人は自分を批判しない。

その「これぐらい」というハードルを自分で設定しています。
そして、このハードルが高ければ高いほど心は苦しくなっていきます。

しかし、このハードルは自分だけがただ設定しているだけのハードルです。
必ず越えなければならないハードルではないし、
そのハードルを越えられれなければ会社にいられないわけでも周りが白い目で見るわけでもありません。

要は、自分の頭の中で想像して、
批判や居場所がなくなるかもと怖がっているということです。

だから、このハードルを下げていけば働くことも楽になっていきます。
そして、ハードルの下げ方は「ハードルを越えるのではなくくぐる」です。
これくらいやっておかなければと感じる基準点をあえて下回ってみるのです。

そうやって下回ってみて初めて、今まで設定していたハードルは自分だけのものだったことに気づきます。
周りはそこまで期待していなかったし、寛容であったことに気づきます。

あなたも同僚に対して仕事ができないことで人格を否定しようと思わないのではないでしょうか?
それと同じで仕事ができなくても他人はあまりなんとも思わず、
そもそも自分のハードルを下回っても仕事ができないと感じる人がいないこともあります。

それくらい自分の頭の中だけで妄想しているんですよね。
不安や怖さとは実は妄想です。
現実を目にしてしまうと、妄想という不安や怖さから解き放たれます。

やってみる時は怖いと思いますが、ぜひ、ハードルを下回って、
自分のハードルを下げてみてください。

そして、今、自分を怒ってくる怖い上司はハードルを下回っても怒りますし、
逆に、自分がハードルを上回ろうと怒こります。
結果問わず、怒る人・否定する人はいるものなので、それを真に受けず雀が鳴いているなというぐらいの感覚で捉えてみてください。

私も社会人として働いていた時の上司は何をやっても、どんな結果を出しても否定しアラを探す上司でした。
当時はその上司に否定されないように頑張っていましたが、あるときに気づきました。
この人は何をやっても否定するのだ、と。

そう気づいてから、その人の話は気にならなくなったし聞かなくなりました笑
あぁ、また言ってるなぁくらいの感覚になったのです。

部下の成長やより働かせることを目的としてそういうコミュニケーションをとっていたと思うのですが、
その瞬間から裏目に出ましたよね笑

3-3.逃げることも一手

仕事が怖いと感じるときの対処法、最後は逃げるということです。

ずっと繰り返しているように、仕事はたかが仕事です。
自分の人生より優先されるものでは決してありません。

それを仕事に命をかけるように言われても、
これをやらなければいけないんだと怒鳴られても、正直わけのわからない話です。

その人がその価値観を持つことは勝手です。
仕事に命をかけたらいいし、怒鳴るというコミュニケーションで周りをコントロールしたっていい。
しかし、逆に、自分も自分の価値観に則って自分の言動や身の振り方を決めていいということです。

仕事にすべてを捧げる。
相手を動かすために怒るというコミュニケーション方法しかできない。
それに付き合っていくかいかないのかは自分で決めていいということです。

この世界には様々な会社があり、様々な働き方があります。
自分の働き方に合う会社を見つける、それはとても大切なことです。

今働いている会社や環境に無理に自分を合わせて行く必要はありません。
自分のスタイルで働けない会社ならさっさと逃げて、
自分の働き方で働ける会社を見つけてください。

それは「逃げ」なのではなく、ただの「選択」です。
働き出したら色々なものが見えてくると思います。
色々見えてきた中で、また会社や環境を選んだらいいということです。

4.仕事が出来なくても自分の価値は減らない

最後に、仕事が出来なくても自分の価値は減らないという話をしておきます。

仕事ができたら、評価されて、人として価値があるように感じたり
自分を肯定できて嬉しく感じたりするかもしれません。
逆に、仕事ができない自分を見つけると、自分がちっぽけで価値がないように感じるかもれません。

しかし、仕事の出来不出来に自分の価値は影響されません。
仕事ができる自分は価値があり、仕事ができない自分は価値がないなんてことは一切ないということです。

では、仕事ができるとはなんのか、それはただ仕事ができるというだけの話です。
より多く売上に貢献したり、会社や社会に貢献する、ただそれだけの話で、
それによって、その人の価値が高いという話にはならないのです。

自分の価値は、そんな貢献度や周りの評価なんかで測れるような安いものではありません。
自分の価値はその存在に紐づくものであり、別格の位置付けです。
それをちゃんと覚えておいてください。

自分の価値と仕事を結びつけると、
仕事でミスをすることや仕事ができないことは、自分の価値を下げることになりとても怖い気持ちになります。

仕事ができようができなかろうが、自分には価値がある。
その上で仕事が面白ければ自分のスキルを伸ばしたり仕事で結果を残したらいいというだけの話です。
そういう意味で、仕事だって趣味に過ぎないのです。

自己価値とは切り離されたただの楽しみです。
ぜひ、このことを頭の片隅に入れながら職場のメンバーや環境を見渡してください。

何でそこまで人格否定するのか疑問に思ったり、
何で仕事が少しできるぐらいであんなに横柄なのか不思議に思ったり、
色々と滑稽に感じることが多くなります。

5.まとめ

今回は、「仕事が怖い」というテーマで仕事の捉え方について話してました。

世間で言われている仕事観や上司が当たり前に口にする働き方を真に受ける必要はありません。
その価値観を採用して楽しくて幸せであれば、採用すればいいのですが、
仕事が怖いと感じ、自分の人生が苦しくなるのであれば自分の価値観を変えたらいいのです。

仕事とは何か。働く意味とは何か。
声が大きな人が謳う価値観や多数の人が信じる価値観を私たちは信じがちですが、
決してそれが正しいわけでもなく、自分が信じる価値観は自分の幸せに従って決めてみてください。

仕事なんて所詮仕事です。
仕事なんかより自分の人生の方が比べものにならないくらい大事です。

ぜひ、気楽に働ける仕事観に作り替えてみてください。
そのために本文で書いた方法を実践してもらえたらと思います。

仕事が辛い人に共通する思い込みと働き方を変える考え方に、
仕事が辛い状況から脱するための具体的な方法を記載しているので参考にしてみてください。