親の暴言や過干渉にもう耐えられない。
友達に裏切られてもう誰も信用できない。
どうせ人は自分のことが一番可愛いし、死ぬ時はみんな一人だ。
自分も一人で生きようかな。
今回のテーマは「一人で生きる」です。
親に否定されたり自分の自由を侵害してきたり、また、周りの友達に理不尽な扱いをされたりすると誰も信頼できなくなるかもしれません。
信頼できない人と生活を共にするくらいなら「一人で生きる」方がいいと考えるのは自然なことです。
だから、もう全部嫌になったから一人で生きようと、今、感じるのであればぜひ一人で生きるということをしてもらいたいなと思います。
自分の人生において、こうしなければいけないという正解があるわけではなく、人は完全に自由です。
どう生きてもいいし、基本的に何をしてもいい。
もちろん、一人で生きてもいいわけです。
そうやって、自分の気になっていることややりたいことをやっていくこと、そして、そこから色々なものを自分の目で見て経験することが人生を楽しむということだと私は思っています。
この記事では、「一人で生きる」という気持ちを応援しながら、自分の人生を試行錯誤しながら楽しんでもらう方向に一歩踏み出す後押しをしていきます。
ぜひ、思うように自分の人生を作っていってもらえたらと思います。
1.経験が自分を作る
冒頭でも少し触れましたが、自分で経験することが人生を楽しむということです。
逆に、ここで「一人で生きる」ということはこういうことで、こういうことを感じて、こうなっていきます、と言葉を並べても、その言葉やそこから得られることにあまり意味はありません。
例えば、このイチゴのショートケーキは、クリームがとても軽くて甘さ控えめなところにイチゴの酸味がとても合うといくら表現したところで、そのイチゴのショートケーキを楽しむことはできません。
ショートケーキは食べなければ楽しむことはできないということです。
その食べてみることや実際に経験することが楽しむということなのです。
聞いたことがあるかもしれませんが、「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉があります。
賢者はすでに経験した人や話から学び、愚者は自分の経験からしか学べないという意味ですが、もし賢者が他人の経験から学んで最適なものを選ぶという選択しかしないのであれば、これほど味気ないことはありませんよね。
食べたことのないショートケーキの味を雄弁に語るみたいな感じで、中身がないというか。
それだったら、愚者の方がいいです。
自分でショートケーキを食べたり、人生の局面で自分の気持ちが向かう方向にとりあえず行ってみて、そこでの経験から何かが腑に落ちたり価値観が広がったり、逆に特別何も感じなかったり。
そんなことが生きることであり人生を楽しむことだと思っています。
2.「自分」が出す結論を知りたい
私が起業してみたいと思った理由の一つも体験をしてみたかったからです。
自信がないということで悩み、長年自信を身につけるように挑戦してきましたが、その挑戦では自信が身につくことはありませんでした。
そんな中で方向性を見失っていた時に、ふと見つけた心の話。
その話によって悩みがすぐに解消した経験から、これを広げていきたいという思いとともに自分で起業したらどうなるのかと好奇心が沸きました。
難しいと言われる起業の中で、自分が海面に小石を投げた時にどういう波紋が広がっていくのか。
周りが言うように「難しい」という結論に落ち着くのか、それを知りたかったのです。
やってみた結果、うまくいくのかうまくいかないのか、そんなことよりも自分の目で見て体験して、「自分の」結論を出してみたかったんですよね。
だから、その行動自体に意味があるのか、やってみて何になるか、そんなことを頭で考えてわかった気になってやらないより、気になることをやってみてその結果を目の当たりにすること自体に意味があり、それが人生の目的であるとも思っています。
だから、ぜひ、一人で生きたいと思うのであれば、一人で生きるという経験をぜひしてみてください。
その結果がどうとか、それによって何になるということではなく、その一つの経験をしてみること自体に意味があります。
3.一人で生きると起きること
と、ここまで「一人で生きる」ことに気持ちが動いているのであれば、「一人で生きる」をやってみようと背中を押してきました。
その背中を押すことに変わりはありませんが、「一人で生きる」とこんなことが起こりそうだよということも言っておこうと思います。
もし、「一人で生きた先に自分はどういう結論を出すのか知りたいからそんな予告編はいらない」ということでしたら、もうこのページを閉じてもらって構いません。
その一歩が本当の意味で人生を楽しむということなので、色々な体験をしながら人生を楽しんでくださいね。
では、一人で生きるということについて。
ここでの想定は、「どうせ味方はいないしみんな裏切る、だったら一人で生きるわ」と少し拗ねの入っている感じを想定しています。
拗ねって言われるのは嫌かもしれませんが笑
3-1.決めた通りになる
もう自分はこうして生きると決めると、決めた通りの人生になります。
当たり前の話をしているかもしれませんが、「一人で生きると決めると一人の人生になる」ということです。
仲間も味方もできず誰にも助けてもらわず、生きていくことになります。
そして、もしかしたら、誰かに助けを求めなければならないほど苦しい状況になるかもしれません。
それは、言えなかった本音をどこかで言えるように、別の機会を用意するようにこの世界は出来ているからです。
きっと「一人で生きる」と決めるときには、傷ついた気持ちやとても大きな寂しさを感じる出来事が起きたと思います。
その時に、悲しさや寂しさ、「◯◯してほしい」「助けて」という言葉を口にできたら、傷ついた気持ちは自然と癒えていきます。
そうではなくて、言葉を飲み込んで「もうこんな感じなら一人で生きる」と決めた場合は、言えなかった言葉をどこかで言うために、そういう機会を用意するように環境や状況を無意識に選ぶことがあります。
そのため、一人で生きる中で「◯◯して」や「助けて」という言葉を言わなければ苦しくなるような機会に直面することがあるかもしれません。
ですが、その時に、助けてと言えばいいので、今、身構える必要はありません。
もしかしたらそんなことが起こるのかもなと頭の片隅に置いておてください。
3-2.寂しさや虚しさを感じる
次に、一人で生きる中で寂しさや虚しさを感じるかもしれません。
だからと言って、友達といた方がいいというわけではありません。
友達といても寂しさを感じることはあるので、物理的に友達といるかは関係ないからです。
そうではなく、「一人で生きる」というのは他人を断絶している状態です。
心が誰かと喋りたいあの人と仲良くしたいと感じた時に、一人で生きると決めたからと心の声を封印すると、心は自分の気持ちを自分が採用してくれなかったということで寂しく思うのです。
この心が感じる寂しさが自分の寂しさにダイレクトにつながります。
と、少し怖がらせてしまったかもしれませんが、上記のことは起こるとは限らないし、もし起きてそこで生きることが苦しいなと感じたら、その時に軌道修正すればいいことです。
そして、その時になぜこの状況になっているのかわからないと混乱すると思います。
しかし、一人で生きると決めて一人になろうとしてきたことが原因で、そこから抜け出すには素直になって「助けて」ということや、周りの人と生きることを選ぶことでまた楽しい時間が戻ってくることが分かっていれば何のことはないので、そのことだけ少し覚えてもらえたらと思います。
4.一人で生きてもいいけど自分から一人にならなくていい
人は、別に一人でも生きていけます。
一人で働いて稼ぎ衣食住だけしていれば生きていくことに困ることはありません。
しかし、誰かと触れ合うことや深く関わることで人生での楽しみや豊かさが増えることもあります。
といっても、これは私の感覚で、もしかしたら完全に一人の方が豊かで幸せな人がいるかもしれませんが。
一人でいた方が幸せか誰かと繋がっていることが幸せか、どちらが幸せかはわかりませんが、「絶対にこっちじゃなければいけない」と決めすぎる必要はないと思います。
決めてしまうと柔軟でなくなるし、選択肢が狭くなりますからね。
あなたは今、もしかしたら誰かに裏切られたり否定されたりして、人なんて信じられないと感じているかもしれません。
しかし、信じられない相手は、「人」ではなく裏切ってり否定してきたりして「その人」です。
人は、数回の出来事を法則にしてしまうところがあります。
自分に嫌な思いをさせたのは目の前の人だけど、いつの間にか「人はこういうものだ」と法則化してしまうのです。
すると、その法則から「こうしよう」と方針を決めたくなるのですが、その方針が自分の選択を狭めることにつながります。
今回の「一人で生きる」ということが、「こうしよう」という方針です。
繰り返しますが、一人で生きるということが悪いと言っているわけではなく、そう決めすぎなくていいということです。
一人で生きてもいいんだけど自分から一人になると、寂しいんですよね。
この世界に、あなたと合う人や深く関われる人、関わることで自分の喜びになり人生が豊かになる人は多く存在します。
その存在を無視して「一人で」とわざわざ自分の世界を狭くする必要はありません。
ぜひ、「一人で生きてもいい、ただ、自分から一人になる必要はない」と覚えておいてください。
深い付き合いができそうな人、この人面白そうだなと感じる人とは自然に関係を深めてもらったらなと思います。
と、言いながら、人と付き合っていて喜びや幸せを感じるには、やはり一人で生きる経験が必要な気がします。
人といて喜びや幸せを感じられるようになるためにやはり一人で生きることはやってみください。
5.まとめ
本文で色々書いてきましたが、一番言いたいことは「今、一人で生きたいと感じるのであれば、一人で生きるべきだ」ということです。
私は何かを決めるときに「死ぬときに後悔しないか」という視点で考えるのですが、後悔するのはしたいと気になったことをしなかった時です。
「一人で生きたい」と思いながら、「それは寂しいのではないか」「やっぱり誰かといた方がいいのではないか」と自分の気持ちをなかったことにすると、後悔するのではないでしょうか?
後悔というよりいつも不満が薄べったりつきまとう感覚が近いかもしれません。
玉石混合という言葉の通り、人生やこの世界で大事なものと大事じゃないものが入り混じっています。
世の中で言われる価値観ではなく、「自分にとって」何が本当に大事で何がそこまで大事ではないのか。
それを知ることは自分の人生でとてつもなく大事なことだと思います。
人というのは自分にとってただの石なのに人生を通して大事にしててもしょうがないし、自分の手元にある宝石が本当に宝石なのか石なのか判別がつかないというもの心は満たされていきません。
だから、大事なものと大事じゃないものを判別する意味でも、自分の気持ちに従ってやってみてください。
経験からしか実感を伴って感じることはできません。
今回のテーマである「一人で生きる」ということだけではなく、気になったことを片っ端から経験して自分なりの世界観を広げていってください。
私も色々自分で体験する中で、世の中でよく言われていることをなぞっているに過ぎないのかもしれません。
着地するところは、残念ながら世の中でよく言われているところです。
しかし、それが実感を伴っているのかいないのかで、世界の見え方や満足感は圧倒的に変わります。
ここまでこの記事を読んでもらったのも何かの縁です。
ぜひ、実践して自分の世界がどう広がっているのか体験を通して知ってみてくださいね。