繊細な私が生きやすくなった理由!繊細な性格でも生きやすくなる方法

  • 2020年3月2日
  • 2020年5月17日
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人の目が気になって生活しづらい。
人に否定されるとすごく落ち込む。
もっと堂々としたい。

自分って繊細な性格だなぁ。

今回のテーマは「繊細な性格」についてです。
私も自分の繊細さについてはものすごく考えてきました。
ある意味もっと鈍感だったら堂々としていられるし、些細なことで落ち込まずにいられていいだろうな、と。

色々やってみた結果繊細な自分は変わりませんでした。
落ち込むときには落ち込むし、人の感情の機微には目がいく。

しかし、人生の生きやすさはものすごく変わりました。
私を生きにくくしていたのは繊細さではなかったということです

繊細な自分のままどうやって生きやすくしていったらいいのか、人生をより楽しむにはどうしたらいいのかを説明しています。
ぜひ、羽を広げたように自由にのびのびと人生を楽しんでもらえたらと思います。

1.繊細な私の話

まず私自身、とても繊細な性格です。
人の言動は気になるしちょっとした一言ですぐ落ち込むし、気ぃ使いで人といるとすぐに疲れます。
心のことを学んで実践する中でその割合はだいぶ減ってきましたが、それまでは絵にかいたような繊細な人でした。

繊細にまつわるエピソードはいろいろあって。

  • 小さな頃、人前で発表するときに頭が真っ白になっていたり
  • 幼稚園でお弁当交換会があった時に母親の作ってくれた弁当を食べなかったら母親に怒られたり悲しませたりすると誰とも交換しなかったり
  • 周りに意識を張りすぎて小学生の遠足で撮った写真全部がカメラ目線だったり
  • 親戚からのお年玉を遠慮したり
  • 親がいない外泊はできなかったり

気の使い過ぎでよく熱を出していたし親から風が吹くと飛んでいきそうだとよく心配されていました。
さすがに、大人になって一人で外泊できるし人前でしゃべれるようになりましたが、基本的に持っている性格というのは変わらず繊細ですよね。
今でもよく人からも繊細だということは言われます。

(そして繊細だと言われても落ち込んでいました笑)

そんな繊細な私で悩むことも多かったのですが、今はとても生きやすく自由の範囲がとても広がりました。
そうなる上で何が必要だったのかについてこれから説明していきます。

2.変えられないもの変えられるもの

まず、説明する上で変えられないもの変えられるものを明確に分ける必要があります。
変えられないものを変えようとするとただの事柄が悩みになり、変えられるものを変えられないと思っていると現状のままとなりもったいないなと思います。

では、変えられないものと変えられるものは何なのでしょうか。
変えられないものとは我々が生まれながらに持っているものです。

例えば、本来の性格(繊細さ)は変えることができません。
これがしたいという衝動や反射的な反応は抑えることができたとしてもその瞬時に感じることを変えることはできないのです。
だから、晴天の空を見て気持ちいいと感じることや誰かが落ち込んでいて悲しいと感じることを変えられないことになります。

一方で後付けされたもの、つまり、今に至るまでの経験によって身に着けてきたものは変えることができます
価値観や行動パターン(言動)、自分をどう扱うかなど。

そして、難しいのは「感じ方」は変えられるのか変えられないかということです。
先ほどの話、繊細な性格で「誰かが落ち込んでいたら悲しい」と感じることは変えられないと言いましたが、誰かが落ち込んでいても悲しく感じないようになることもあります。

それを説明するために、我々の感情が湧くまでの経緯について触れていきます。
私たちの感情は目の前の出来事によって直接湧いてくるわけではなく、出来事を見た後に【解釈】が入りその解釈によって感情が湧くという仕組みになっています。

先ほどの例でいうと、
【出来事】誰かが落ち込んでいる
【解釈】落ち込んでいるその人を助けることができない自分はダメだ
【感情】悲しい

という感じです。
だから、同じ出来事を見ていてもある人は何も気にならないし、ある人にとってはものすごい心が動くこともあります。

【解釈】を取り除いて我々は出来事を見ることはできませんが、この【解釈】が自分を責める方向や自分にダメ出しする方向に偏っていると悲しさや苦しさの【感情】が湧くことが多くなります。
逆に、この解釈がフラットな上で湧く感情というのはその人の個性ということになります。

【出来事】誰かが落ち込んでいる
【解釈】あぁ落ち込むことってあるよなぁ、わかるわぁ
【感情】悲しい

【解釈】として明確にそう感じているわけではありませんが、解釈が偏っていない時は悲しく感じるものは悲しく感じるということです。
前者の「解釈が偏っている場合」はその解釈を変えることで感じ方も変わるし、後者の「解釈がそもそもフラットな場合」はそう感じることは変わらないし(無理やりポジティブや無理やりネガティブな【解釈】に変えれば感じ方は変わりますが笑)、変える必要もありません。

この辺、変えられるもの変えられないものについて動画で詳しく説明しているので参考にしてみてください。

少し長くなりましたが、変えられないものは本来の性格(繊細さ)、変えられるものは価値観や行動パターン、そして解釈。
感じ方は解釈に伴って自然と変わっていくイメージです。

3.本来繊細な性格の場合

その上で本来繊細な場合と解釈で落ち込む場合でどうしたらいいのかについて説明していきます。
まず、本来の性格として繊細な場合、無理をせず自分の心地が良い環境や人間関係を選択していくことが大事になります。

声の大きな上司がいるだけで怖くなるのであればその上司からなるべく離れたらいいし 、強い光や音が気になるのであれば強い刺激のない環境を選んでいくということです。
全てを完璧にというのは無理かもしれませんが、声が大きな人が苦手な場合メールで要件を伝えてもらうなど可能な対応をとってもらえたらと思います。

私は繊細な上に完璧主義なところもあったため、嫌な人がいてもその人に気に入られ認められるにはと考えていました。
そうするといつまでも嫌な人と付き合っていなければならないし、他の人といる以上に気疲れする状況にいなければいけなったのです。

必要なのはどんな場所でもうまくやることではなく自分の性格に合わせて人間関係や環境を選ぶことでした。
繊細な性格だから息苦しいのではなく、繊細な性格なのに我慢してそこにいるから息苦しいのです
ぜひ、「選ぶ」という視点で周りの人間関係や環境を見渡してください。

4.解釈が偏っている場合

次に解釈が偏っている場合について説明します。
この解釈が偏っている場合というのは実はかなり多いです。
私も心理カウンセラーとしてHSP(超敏感気質)だという方の話を聞くのですが、確かに解釈の偏りなく周りの情報に直接影響されやすいという場合もあります。
しかし、解釈の偏りによって自分はHSPだと感じている方やHSPの方でもある特定の言動に対する感じ方については解釈の話だなという場合もあります。

人と目があってすぐにその人が目を背けた。
何か悲しくなるというのは「そういう性格」というわけではなく「目を背けるということは私のことを嫌っている」という解釈があるわけです。
自分はこうしたいと言ってみたけどこっちの方がいいんじゃない!?と言われて落ち込んだ。
それは繊細なのではなく「自分の意見が否定された」という解釈によって悲しく感じるわけです。

「なんでもポジティブに考えよう」ということではなく、『その解釈は本当か?』と疑ってみようということです。
多くの場合、自分はそうしているからきっと相手もそうするだろうという当てはめ(投影)によって人は物事を解釈します。

自分は人と会った時に目を背けない、目を背けるときは相手のことをよく思っていない時という行動パターンが自分にある場合、相手が目を背けたらきっと相手は自分のことをよく思っていないはずだと感じるのです。

逆に、この【解釈】を整えてしまえば事実をそのままの意図通りに(と言っても多少の解釈は入りますが)受け取ることができます。
相手の何気ない言動はただの発言として。
自分を嫌っている場合はとても悲しく。
自分のために言ってくれている場合は、愛情は受け取りつつもそんなアドバイスはこっそり闇に葬る感じで笑

事実を事実通り捉えることができます。
これだけでとても楽に生きやすくなります。

5.解釈を整える

では、この解釈を整えて他人の言動を意図通りに受け取る方法を紹介していきます。

5-1.自分の言動をシンプルにする

まず、一つ目の方法は自分の言動をシンプルにしていく方法です。
先ほどの説明の通り、相手の意図を解釈するとき我々は「自分なら」という当てはめを行っています。
だから、例えば自分が良く思っていないのに「いいね」と言う習慣があると、相手が「いいね」と言ったとしても実際はよく思っていないだろうと無意識に推測したり、褒め言葉を言うときに自分が嫌味を含んでいる場合は相手に褒められてもどんな嫌味が隠れているか邪推するのです。

悩まれる方の多くは「いい人」が多いです。
いい人は自分の思っていることを素直に表現するよりも相手の気分を害さない言葉を選ぶことが習慣になっています。
すると、相手の言葉を聞いたときに本当は相手はどう思っているのか考えることが多くなり、本当は悪く思っているのかもしれないと無意識に想像します。

逆に、自分の言動をシンプルにしてしまえば、相手の言葉をその言葉の通りに受け取ることができます
嫌なことは嫌だと言い、やりたいことはやりたいと言う、よく思っていないなら褒めないししてもらって嬉しくなければ喜ばない。
こうやって自分の内側をシンプルにしていくことによって、相手の言葉をその言葉の通りに受け取ることができます。

5-2.自分の行動パターンを変えてみる

二つ目の方法は自分の行動パターンを変えてみるという方法です。
先ほどの「目を背けたら嫌っている」と解釈するという例で説明していきます。

「目を背けたら相手が自分を嫌っているのだ」 と感じるということは、逆に、自分の中に「相手が嫌いだと目を背ける」という行動パターンがあるということです。

それはなぜかというと、先ほど 、「自分はそうしているからきっと相手もそうするだろうという当てはめをする」投影の話をしましたが、逆に、相手がそうしていると感じることは自分がそうしていると言い換えることができるからです。

ということは、自分の中にある「目を背ける=相手が嫌い」というパターンを変えてしまえば目を背けた相手がいても嫌われていると無意識に想像して落ち込んむことがなくなります。
では、どうやって「目を背けたら嫌っている」という自分のパターンを崩せるのでしょうか。
それは、自分が相手を好きな時にも目を背けるということをやってみたらいいのです

最初、そんなことして自分が嫌っているように相手に捉えられないかと考えるかもしれませんが、相手は一切そう思わないでしょう。
それどころかあなたが目を背けるという動作をしたこと自体に気づかないと思います。

自分の【解釈】というのは本当にそれぐらい【自分だけの解釈】です。
自分だけの法則を持ち、周りに当てはめて落ち込んだり自分の自由を制限したりします。

その解釈が自分だけだと気づくために、ぜひ自分の行動パターンを変えてみてください。
そして、どんな行動パターンを変えていったらいいか気づくために、相手のどんな言動によってなんと言われたか気がしたかを自分の中で分析してみてください
繊細は方はきっとこの作業が得意だと思うので、分析によって悲しさの理由と自分の行動パターンを見つけて行動パターンを変えることで解釈を整えてみてください。

6.落ち込みやすい理由

以上が解釈を整えて相手の言動に尾ひれはひれを付けて落ち込まない方法になります。
そして、解釈の延長の話でもう一つ、楽に生きられる話があるのでここではその話をしていきたいと思います。

実は、私がそうだったのですが、例えば相手から褒めてもらえなかったとき自分の存在価値が否定されているような気がしていました。
また相手から嫌われたときは自分が全否定されているような感じがしていました。

これも解釈の話で、相手の褒めてくれなかったことや相手から嫌われた事実を自分の存在価値への否定と広げてしまっているのです。
人は命の次に自分の価値を大事にしているので、自分の価値が脅かされそうな出来事をとても怖く感じます。

今自分を振り返ると、この怖さが繊細さにもつながっていました。
自分の価値を傷つけないように、誰も怒らせず誰からも否定されないように慎重に相手の顔色を見ている感じです。

しかし、相手からどう思われるかということと自分の価値とは全くの別物です。
まず、この事実を覚えておいてください。
何ができるから自分には価値があるわけでも周りから嫌われたから自分に価値がないわけでもありません。

自分の価値を目の前の現象とリンクさせないだけでだいぶ気楽に物事を感じられるし自分の言動を選びすぎなくてもよくなります。
だから、目の前の出来事と自分の価値を分離してみてください。
ちなみに、じゃあ自分の価値とは一体何なのかと気になった方は、自分の価値とは何かという悩みに終止符!自分の価値の捉え方に詳しく書いているので参考にしてみてください。

7.まとめ

今回は繊細さについてまとめました。

繊細さが持って生まれた性格の場合、それは変えようのないものなのでその性格の自分がいかに生きやすいか考えその環境を整えていくことで自分を大切にしてもらえたと思います。
また、繊細さが今までの成長過程で身に着けた解釈である場合はその解釈を整えていくことによって相手の言動が気にならなくなったり、今まで否定に感じていたものがただの相手の意見に感じたりするので、ぜひ解釈を整えてみてください。
個人的に解釈によって影響される部分がものすごく多いように感じています。

また、相手からの評価や自分の能力などを自分の価値に紐づけ、深く落ち込むことが多いので自分の価値と他人からの評価は完全に別物だということを覚えておいてください。
事あるごとに自分の価値とは関係ないんだと切り離していくことで、いつのまにかその考え方が当たり前に感じるようになります。

ぜひ、繊細な自分で楽に楽しんでみてくださいね。
繊細であるからこそ、自分や相手の気持ちの機微に気づけ自分も相手も本質的に大事にできるということです。
繊細さを傷つきやすいとだけと捉えるのではなく、そんなポジティブな意味あいでも使っていってくださいね。

落ち込みやすいに関して、落ち込むことが激減!落ち込む仕組みからの根本的なアプローチに本記事とは別角度でまとめているので参考にしてみてください。