働き始めてから人生が楽しくなくなった。
失敗して怒られてから身がすくんでまともに働けない。
とりあえずで就職したけどやりたいことではなかった。
新卒だけどもう仕事辞めたいな。
今記事のテーマは、働き初めてすぐに感じる仕事を辞めたい気持ちについてです。
働き始めると、学生生活やアルバイトとは違った大変さがあり、
慣れてくるまでとても苦しいと思います。
それでも頑張れというつもりはなく、嫌なら辞めてしまってもいいのですが、
会社員として働くことは、そんなに悪いものではありません。
少なくとも私は大変な時期もあったけど楽しく働いていました。
本記事は、「楽に楽しく仕事をするには」という目的を前提として、
これからの働き方を提案していきます。
よくある仕事ができるようになることや社会で使える人間になることを目的として記事は書きません。
いくら仕事が出来ても社会的に評価されても、その仕事が自分にとって苦しいものであるなら、
自分の人生にとって仕事はマイナス要素になりますからね。
仕事を自分の人生や生活のただ一つの要素として位置づけて、
仕事も含めて、自分の人生を楽しんでいってもらえたらと思います。
そのために仕事というものをどう捉えていったらいいのか、
自分をどういう体質に変えていったらいいのかについて説明しています。
1.仕事を辞めたければやめてもいい
まず、仕事を辞めたい気持ちをどう受け止めていけばいいかについて説明します。
結論から言うと、仕事を辞めたければ辞めてもいいということを知っておいてください。
私も働き出して3年は同じところで働かなければと思っていたのですが、
今考えると、次の働き先がなくなるわけではないので、別にそんな暗黙のルールに従わなくても良かったなと感じます。
逃げ道がないと、出口のないトンネルを進むようでとても辛く、
先行きが不安になると思います。
だから、本当に仕事が辞めたい、辛いと感じた場合は辞めるという選択肢も視野にいれてみてください。
もし、パワハラなどがある職場ならなおさらです。
何を言っても頭ごなしに否定される職場なら早く逃げたらいいなと感じます。
仕事とはそんな辛さに耐えながらするものではないし、
自分という人間は頭ごなしに否定される存在ではありませんからね。
変な仕事観や自分を虐げる感覚が芽生える前に離れてもらうのがいいと思います。
2.小さな嫌から辞めていく
という話を前提に、ここから楽に楽しい働き方を作るという話をしていきます。
仕事が嫌だから仕事を辞めたいという気持ちはもっともです。
ただ、「仕事を辞める辞めない」という大きなくくりで捉えるのではなく、
「仕事の中で具体的に何が嫌か」という小さなくくりに細分化もできます。
今困っている仕事の話だと客観的に考えることができないこともあるので、
結婚生活を辞めたいという人がいたとします。
何も我慢して続ける必要はないので、離婚してもいいと思うのですが、
いきなりゼロかイチかで考えなくてもいいと思うのです。
つまり、何が嫌かを正確に把握して、そこに対して改善の余地がないかを考えてみてもいいな、と。
- 家事を手伝ってくれなくて不満が溜まっている
- 家政婦のように扱われて大事にされているように感じない
- 相手が不満や怒りをぶつけてきて嫌だ
具体的に自分が何に対して嫌な気持ちを感じているか把握できたら、
その嫌なことに対してアクションしていくことができます。
あなたが仕事で感じる嫌なことは具体的にどんなことですか?
少し時間を取って考えてみてください。
それをいきなり、結婚生活を辞める辞めない、
仕事を辞める辞めないという単位で考え考えなくてもいいということです。
もっと言うと、辞めたいな辞めてもいいなというタイミングはとてもいい機会です。
どういう機会かというと、色んなことを試すことができるタイミングということです。
上記の例で言うと、
- 家事を手伝ってもらうように言ってみたり自分も家事をしなかったりしてみる
- 家政婦のようで大事にされていないように感じて悲しいと相手に言ってみる
- 相手の不満や怒りを聞かない、それ聞くの嫌だと言ってみる
今までの付き合い方や働き方だと、嫌な気持ちを感じるわけです。
だから、自分の心地良さは今までの自分の言動とは違うところにあります。
その自分の心地良さを探るトライをするいい機会だということです。
そして、もし、それで相手との関係が修復できないくらい悪くなるのであれば、
そのタイミングで辞めたらいいなと思っています。
3.楽になっていく方向性
では、楽で楽しい働き方を身につける上で、どんなトライをしていったらいいのかという話をしていきます。
一言で結論を言ってしまうと、「今までしていなかったことをしてみる」ということです。
それも自分が楽になっていくような方向性です。
- 今まで仕事を断ったことがなかったから仕事を断ってみる
- 今まで誰かに仕事をお願いしたことがなかったから誰かにお願いしてみる
- 今まで言われたことを受け入れてきたから口答えをしてみる
というように、今までしなかった楽な方向性(勇気のいる方向性)のアクションをしてみてください。
私が会社員時代、新卒で入って5年目くらいまでは仕事がとても大変でした。
仕事をいくらやっても終わらないし、上司からの仕事は尽きることなく依頼されるし、
そして、それが全てこなせない自分を仕事ができないと考えていました。
そして、5年目を迎えた新年度に上司が変わりました。
新しい上司にまず言われたことは、「仕事をする前に必ず交渉があるんだよ」という言葉でした。
それは、お客さんとだけではなく、上司や先輩、後輩に対して自分がやる仕事を交渉していいということでした。
そのタイミングから私の働き方は一変したのです。
その交渉は、何年目になったからしていいとか仕事ができるようになったからしていいとか、
そういう条件をクリアしたらしていいというものではなく、
当たり前のように仕事をする際にはするものなのです。
だから、ぜひ、仕事で関わる人に対して、「交渉する」というトライをしてみてください。
- その仕事のボリュームではこの期限には間に合わないので、この日を締切にしてもらえますか
- その仕事を引き受けると今取り掛かり中の仕事が間に合わないので今の仕事の期限を伸ばすことができるか聞いてきます
- 今、自分は手一杯なので他の人にお願いできますか
そうやって、社内の人と交渉をして自分の仕事を自分で管理することが、
最初に覚えるべき仕事だったと、今振り返って感じています。
4.社会人と学生の違い
前の章を読んで、そんなことしていいのかと感じたかもしれませんが、
逆に、交渉はしていかなければなりません。
それを納得してもらうためにここでは、社会人と学生の違いについて説明していきます。
4-1.言われたことをやらなくてもいい
学生のときは言われたことはやらなければいけませんでした。
出席率が3割いかなかったりレポートを提出しなかったりすると単位が出なかったかもしれません。
その教授が決めたルールを変えようと交渉してみようと思った人はあまりいないのではないでしょうか。
しかし、社会人はその条件は誰かが一方的に決めるものではないのです。
会社にいかなくても在宅で仕事することだって交渉できるし、
そのレポートが不要だと相手が納得できたら、そのレポートを提出しなくてもいいのです。
4-2.実は正解はない
学生時代には必ず答えのようなものがあり、
それに沿うと正解で外れると不正解みたいな暗黙の答えがあったと思います。
しかし、社会人はというとそんな答えはありません。
大きな顔をして当たり前のように指示をしてくる上司や先輩が正解なわけではありません。
今までのやり方をただ惰性で繰り返していたり、
そもそもの目的を見失い、作業すること自体が目的になっていたりすることがよくあります。
だから、誰かの中やルールの中に正解を見つけ出さなくていいのです。
自分の”答え”を探して自分で”答え”を作ってみてください。
- 今、目の前の仕事はどんな意味があるのか
- 他に違ったやり方はできないのか
- 相手が本当に求めていることは何なのか
- 本当の問題はどこにあるのか
- 仕事とは何なのか
その本質から外れるものはやらなくていい無駄なことだということです。
そして、その無駄なことを仕事としてどれだけやっているか。
誰も明確な答えを持ってない中で、
自分が色濃い答えを持っていたらそれが会社のスタンダードになるかもしれません。
4-3.自分を守るのは自分
学生時代は色々なものに守られていました。
学校の先生もそうだし、アルバイトもシフトやマニュアルに守られる側面もあったと思います。
会社もあなたの居心地や心身の健康を考慮していくれたらいいのですが、
そういった会社が全てではありません。
お客さんだって上司だって、あなたが成果を出してくれたら出してくれただけ助かるのです。
1の仕事より2の仕事、2より3、3より10。
多ければ多い程、周りは助かるし喜びます。
ただ、それによってあなたが疲弊し辛くなっていくのでは、
あなたの人生にとって仕事は、あなたを苦しい方向に追い込むことになるのです。
だから、自分を守るのは自分だし、心地よい働き方をキープしていくことも自分だということです。
周りは多くの仕事をやってもらった方がいいので、あなたの快適さを一番に考えてくれるわけではありません。
自分を守るのは自分だということをぜひ覚えておいてください。
そして、その結果、上司や先輩とぶつかることもあると思うのですが、
その時は、大いにぶつかってください。
上記までに説明した働き方をお伝えすると、たまに上司から否定されてうまくいかなかったと報告をもらいます。
実践してもらえて嬉しいと感じるとともに、もう一歩なのにと勿体なさを感じます。
否定されなかったからオッケー、否定されたからダメだったということではなく、否定されても押し通すということです。
自分を守るとはそういうことです。
否定されてグラつくのではなく、自分を守ることを最優先事項として決めておくということを覚えておいてください。
といっても、周りは敵ではなく、自分の要望を結構聞いてくれる優しい人なので、
ぜひ断ったりお願いしたり気楽に交渉してみてください。
5.仕事だから楽にやったらいい
以上が、社会人と学生の違いになります。
よく社会人になったらキツいという話は聞きますが、一概にそうというわけでもありません。
自分を守るということを決め、自分の正解を持って周りを巻き込んでいくと、
自分の心地よいスタンスで働くことができます。
ぜひ、仕事ありきの働き方ではなく、自分ありきの働き方にシフトするトライをしてもらえたらと思います。
また、個人的に仕事だから楽にやったらいいと思うんですよね。
これから何十年もやっていくものだから、何ヶ月で息切れするような働き方だと、
何十年も続けていくことができません。
認められよう期待に応えよう否定されないようにしよう、というのもいいかもしれませんが、
承認や否定の言葉を越えて、心地よいスタンスを見つけてもらえたらと思います。
会社に行ってさえいればお給料がもらえるわけだし(笑)、
そういった意味で会社に守ってもらっている側面もあるので、本当に気楽にやったらいいと思います。
認められなくても好かれなくても誰かがプリプリ怒っていても、お給料が発生します。
誰からも認められて機嫌を損ねないように無理をするのではなく、
他人から少し距離をとって、楽にやってみてください。
6.まとめ
今回は、新卒で仕事を辞めたいと感じている方に向けて、
楽に働けるスタンスを作っていくという話をしました。
「仕事」と言っても自分の人生の一つのファクターに過ぎません。
辛い環境で仕事を続けてく必要はもちろんありません。
辞めてもいいし別の会社を探してもいいです。
ただ、せっかく辞めるのであれば、自分の心地よい働き方を見つけるトライをしてもらえたらと思います。
誰かに従う働き方だと、その誰か任せになってしまいます。
ぜひ、自分を基準としてまず働きやすいスタンスを自分の中に見つけてもらえたらと思います。
その上で、誰かに喜んでもらえる嬉しさや役に立った充実感など、
仕事をする上での楽しみを見つけてもらえたら幸いです(無くてもいいのですが)。
また、仕事で無理をしてしまう深層心理とどう対応したらいいのかについて、
仕事が限界なのに無理をしてしまう理由にまとめてあるので、
今記事の内容が実践しにくく感じる場合は、参考にしてください。