自分らしさとは何か!自信を育むために必要なこと

  • 2018年11月20日
  • 2020年5月17日
  • 自信
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自分が何者なのかわからなくて自信が持てない。
自分がどこにいるかわからず満たされない。
自分は何ができて何に向いているのであろうか。

「自分らしさがわからない」

今回のテーマは自分らしさについてです。
自分らしさがわかったら、自分に自信が持てて満たされた気持ちになるような気がするのではないでしょうか。

しかし、「自分」を正確に捉えることは我々にはできません。
それは、「自分」というものは時間や場所によって変わるものであり、
そもそも我々は矛盾している生き物だからです。

だから、「自分らしさ」を必死になって探しにいったところで、
「自分」とは何かという問いに答えは出ません。
出てくるのは、そういう側面もあるというあなたを形作る一つの要素です。

この記事では隠れた「自分らしさ」の探し方も紹介しますが、
もっと本質的に、「なぜ、あなたが自分らしさを探したがっているか」に目を向けていきます。
自分らしさを見つけた先に得たいモノを先に得てしまったら、
自分さしさなんてどうでもいいのではないのでしょうか。

あなたが自分らしさを見つけた先に望んでいることは一体何なのでしょうか。
それを本文を読み進めながら見つけてもらい、
その望んでいるモノを獲得する方法を理解してもらえたらと思います。

1.自分らしさとは一言で定義できるものではない

冒頭でも少し触れましたが、自分らしさとは一言で定義できるものではありません。
明るくてポジティブな自分が自分らしいと感じたところで、気分が落ち込んで前向きになれない時だってあります。
自分は人の輪に飛び込んでいくのが得意だと捉えても、馴染みにくいと感じるグループだってあります。

それを自分は明るいから、人の輪に飛び込める人だからと自分を鼓舞したところで、
何か不自然で無理をしている、要は自分らしくないのではないでしょうか。

ポジティブな時もあり、ネガティブな時もある。
人と接することが好きな時もあり、一人になりたい時もある。
これが自分が信じる価値観だと感じる時もあり、それがブレる時もある。

それが自然なんですよね。
なぜかというと、我々人間は矛盾した生き物だからです。
環境や状況、その時の気分、直前に起きた出来事など色々なものに影響を受け、
その時々で考え方や感じ方は変わります。

逆に言うと、多かれ少なかれ、全方向どれも持ち合わせているのだと思います。
ポジティブもあるしネガティブもある、
社交性もあるし探究心もある、
自己中心的であり思いやりもある。

そんな曖昧な存在が我々人間なんだと思います。
それを、ポジティブが何ポイントで社交性が何ポイントでと、
自分を分析しなくていいし、その分析にどんな意味があるのかなと個人的に思います。

だから、自分とは一言で定義できるものではないし、
定義しなくてもいいのではないでしょうか。

2.なぜ自分らしさを見つけたいのか

自分らしさとは何なのかという問よりも、
なぜ自分らしさを見つけたいのかを考えてもらうほうが面白いです。

あなたはなぜ自分らしさを見つけたいと思いますか?
少し考えてみてください。

  • 自分らしさを見つけると自分の自信になりそうだから
  • 自分らしく生きることで充実して満たされた毎日を送ることができそうだから
  • 自分の性格や得手不得手がわかったら、自分のやることに迷わなくなりそうだから

一体、なぜ、自分らしさを見つけたいのでしょうね。

そして、その自分らしさを発見した後に得られるだろうものは、
自分らしさなんて見つけなくても手に入れることができます。

自信も満たされている感覚も、
得意分野で活躍することで求めている「認められている」という感覚も、
自分らしさを見つけるという手段を使わずに得られてしまうのです。

逆に、自分らしさを自信や満たされた気持ちを得る手段だと捉えていると、
自分らしさを発見できたとしても自信や満たされた気持ちは一時的なものとなります。

自信や満たされた気持ちは、
何ができるからとか自分はこんな素晴らしい自分だからという加点によって育っていくものではないからです。

3.ダメを引き受けると自信が湧いてくる

では、自信や満たされた気持ち、認められているという感覚は、
どうしたら育っていくのかという話をこの章でしていきます。

ズバリ、ダメな自分を受け入れていくことによって、
自信や満たされた気持ち、認められているという感覚が育っていきます。
要は、「自分は自分で元々良かったんだ」ということに気づいていくと、自然にそれらの感覚が膨らんでいくのです。

先程、自分らしさをなぜ見つけたいのかという質問を考えてもらえいましたが、
その自分らしさを見つけた先に望むことは、その答えがどんなものであっても、
自分らしさを見つけることによってではなく、ダメな自分を受け入れることによって得られます。

逆に言うと、「自分らしさを見つける」というのは、
まだ見ぬ素晴らしい自分や自分を肯定できる何かを見つけるということだと思うのです。

しかし、素晴らしい光の当たるところだけを追いかけていて、
自分のダメなところは嫌って隠している。

大事なことはダメなところも素晴らしいところも両方受け入れるということです。
そして、受け入れるには順番があって、ダメなところを先に受け入れることによって、
自分の素敵なところも受け入れられるようになります。

だから、自分らしさというキラキラしたものを見つけたいと思う前に、
自分のダメなところを受け入れてみてください。
そんなダメな人間で生きていこうと決めてみてください。

それによって、自分がずっと追い求めてきた心の平穏が訪れるし、
自分の素晴らしいところも自然と受け入れられるようになります。

ダメな自分の具体的な受け入れ方は、
「社会不適合者」という苦しさから抜け出す方法に書いてあるので参考にしてください。
社会不適合者というテーマですが、ダメな自分に置き換えて読んでもらえたらと思います。

4.隠れた自分らしさを発見する方法

これまで、自分らしさは別に見つけなくてもいいことと、ダメな自分を受け入れるという話をしてきました。
ここから隠れた自分らしさを発見する方法を紹介していきます。

実際、ダメな自分を受け入れてみると、
自分らしさなんてどうでもいいな、という気持ちがしてくるので、
この章で紹介する話は、遊びがてら楽しみがてら実践してもらえたらと思います。

繰り返しになりますが、自分らしさなんてどうでもいいんです。
ダメな自分を受け入れて自分の気持ちに従って生きたら幸せだし満たされます。
ぜひ、自分らしさよりもそっちの方を重要視してくださいね。

4-1.ダメな自分を受け入れる

ここも繰り返しになりますが、ダメな自分を受け入れると自分らしさが見えてきます。

どんなことも表裏一体です。
ひとつの性格について、見方によって良くも見えるし悪くも見える。
自分らしさとは、避けたい性格の裏面に張り付いています。

だから、こんな自分はダメだと遠ざけていると、自分の「らしさ」も一緒に遠ざかってしまいます。
自分で自分らしさを捨てて、自分らしさを探している状態です。
ぜひ、ダメな自分を受け入れると同時に自分らしさを発見してください。

自分勝手は自分に芯があるということであり、
人といるのが疲れるのは自分一人の時間を楽しめるということであり、
がめついというのは自分の欲求に素直ということです。

そんな思い描いていたキラキラとは少し違う自分が自分らしさです。

4-2.やりたくないことをやめ、やりたいことをやる

自分らしさを発見する方法の二つ目は、
「やりたくないことをやめ、やりたいことをやる」です。

やりたくないことであってもみんなやっているからと我慢してやっていたり、
やりたいことがあってもなんか恥ずかしいからとやりたいことを引っ込めたりすることがあります。

しかし、自分のやりたくないことは誰かにとってやりたいことだし、
恥ずかしくて踏み出せないことも、他人にとってあなたがそれをすることに違和感を抱きません。

自分の気持ちを引っ込めて、
自分がやりたくないことはみんなやりたくないし、自分がやりたいことはみんなやりたいことだ、
という認識を勝手に持っていることが多いです。

実際に、やりたくないことをやめ、やりたいことをやることで、
他人との感性の違いに気づいていきます。

そして、もし、自分のやりたいことをやることに恥ずかしさという大きなブレーキを感じている場合は、
そこに自分らしさがあるということを覚えておいてください。

「自分らしさ」というのは、つまり、他人との違いです。
そして、人は他人との違いに恥ずかしさを感じます。
だから、恥ずかしくない範囲で「自分らしさ」を探すというのは無理な話なのです。

もし、自分らしさをもっと知って、この世界をもっともっと楽しみたい場合は、
ぜひ、恥ずかしさを受け入れて人との違いを目一杯感じてみてください。

4-3.波風を立ててみる

自分らしさを見つけたいと思いながら、
他人に同調することや空気を読むことを自分の軸としていると、
当然、自分らしさは見つかっていきません。

みんなと同じ、空気を読むということが優先度が高いと、
自分考えや気持ちが浮かんできても、それを黙殺します。

そうしている内に、自分オリジナルな考えや気持ちが浮かんでこない方が、
シンプルに自分の言動を決定できるので、自分の考えや気持ちがない方が都合がいいと脳が処理します。
そうやって、自分の考えや気持ちが見つかりにくくなることがあるのです。

そんなときは、自分がどう思ってどういう気持ちかということは一旦置いておいて、
その場で波風が立つような言動をしてみてください。

一回、天邪鬼になることによって、
他人に同調する優先順位を下げていいことに気づきます。
すると、自分の考えや気持ちがただの邪魔者でなくなるため、自分の考えや気持ちが自然と見えるようになるのです。

空気を読むことを自分のスタンスにしている場合は、
ぜひ、波風を立ててみてください。

5.まとめ

今回は、自分らしさをテーマに記事をまとめました。
自分らしさを見つけることによって、今の悩みが解消され自信が湧いてくるわけではありません。
自分らしさを見つけるとは、ただの遊びでありその場のちょっとした面白さでしかないのです。

だから、自分らしさを必死に探すより、
ぜひ、ダメだと思って排除してきた自分のダメなところを受け入れてみてください。
自分のダメを受け入れた先に、自分らしさを見つけて得ようとしているモノがあります。

そうやって心が満たされた状態で、
趣味の一貫として面白がって、自分の新たな一面を見つけていってもらえたらと思います。

また、似たテーマで「自分探し」についてもまとめた記事があるので、
「自分探し」では見つからない本当の自分の見つけ方も参考にしてみてください。