悶々とした毎日から解放される親離れのススメ!自分の人生の始め方

  • 2018年12月19日
  • 2020年5月17日
  • 自信
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何かを決めるときにいつも親に気に入られるかということを考えている。
優柔不断だから親が決めてくれると安心する。
よく周りから自分の意思がないと言われる。

「自分は親離れできていないのかもしれない」

今回のテーマは親離れについてです。
自分の意思があるのに、親に気に入られるか親に否定されないかを基準として、
自分の言動を選んでいると、自分の人生が満たされず窮屈な気持ちがしてきます。

それはそのはずで、自分の気持ちと親の言うことが一致することは多くなく、
親を優先に生きているといるということは、自分の人生ではなく、
親の人生を生きていることですからね。

そして、我々は誰もが親の価値観を初期設定として持っています。
この無意識に装備している親の価値観を外していくことによって、
自分本来の自由な選択ができ、本当の自分の人生を楽しんでいくことができます。

ぜひ、親の価値観から離れるという親離れをして、
この世界を存分に楽しんでもらえたらと思います。
本記事では親離れの仕方や親離れをしにくくするブレーキの外し方を具体的に説明しています。

1.親離れはしなくてもいい

まず、いきなり前書きとは逆のことを話します。
もし、あなたが今、満たされていて幸せを感じているのであれば、親離れなんてしなくていいです。

もしかしたら、あなたは周りから「親離れができていない」「もっと自立しなさい」と言われ、
親離れをしなければと感じたのかもしれません。
しかし、親離れをしようがしまいがそんなことはあなたの人生においてあなたの自由です。

だから、今、自分が幸せであれば他人の言葉を真に受けて何かをする必要はありません。

カウンセリングの現場でも言葉に縛られて自分を変えなければいけないと思っていることがよくあります。
「親離れはしないといけない」「自分の軸を持たなければならない」「自己肯定感を上げなければいけない」
そんなことは一切なく、世間で言われている良しとされることを、
自分に取り入れるか入れないかは、自分が自由に選んでいいのです。

その上で、親離れしていないことが自分を窮屈にしていると感じるのであれば、
親離れをしていったらいいという話なのです。

2.親離れとは何か

では、親離れとは何なのかについて説明していきます。
親離れとは、親の教えに反したとしても自分の気持ちや考えを大事にできるということです。

私たちは幼少期に親に教えられた価値観を当たり前のものとして自分に取り入れていきます。
幼い時は親の教えを疑い無く守るものだと感じ親の教えに従っていくのです。
この世界を生きる上での価値観のベースを初期設定みたいな感じです。

そして、やがて、自我が芽生え、学校や社会で様々な価値観に触れ、
自分の気持ちを持ち、自分の感じ方が形成されていきます。

この自分の気持ちや考え方が親の教えに反している時に、自分の気持ちや考えを優先させることが親離れです。
この時に、親の価値観で生きるという親の人生を離れ、自分の価値観で生きるという自分の人生が始まります。

しかし、親から初期設定された価値観は無意識で守っているため、
自分の考えのようでも親からの考えに習っている部分が大いにあります。

だから、明確に、このポイントを堺に親離れした親離れしていないというはっきりした線引きはできません。
つまり、「親離れ」という言葉を追っても意味がないということです。

親離れしたかしていないかという観点ではなく、
自分の自由や幸せのために必要であれば「自分」を貫いていけばいいということです。

だから、今、自分のやりたいことややりたくないこと、
何か違和感を抱いていることがあったら、
親の教えに反してでも、行動に移したり言葉にしていってください。

それが親離れでもあり、自分を自由にする行動になるのです。

3.なぜ親離れできないのか

というわけで、親がどんな価値観を持っていようと自分の気持ちに従っていけばいいわけですが、
自分の気持ちを優先することが難しいと感じることもあるかもしれません。

この章では、なぜ自分の気持ちや考えを抑えてまで、
親の考えに従ってしまうのか、要は親離れできないのかという話をしていきます。

ここで、問題を紐解く一つの方法を紹介します。
これは、親離れだけではなく、自分が問題だと感じていることについて、
「できない」という言葉を「したくない」に変えてその事象を考えてみるという方法です。

なぜできないのかを分析・追求してもその答えは出てきません。
「幼少期の出来事が・・」や「家庭環境が・・」という今からではどうにもならないところに着地してしまうのです。
原因が分かっても意味がないということです。

そうではなく、「したくない」と変換することによって、
自分の心の中で感じているブレーキを見つけて外していくことができます。
なぜ、親離れしたくないのかを考えていきましょう。

3-1.親に嫌われたくない

一つ目の理由は親に嫌われたくない、もっというと親に愛されたいという気持ちから、
親離れせずに親の価値観に従うことで愛されて嫌われないようにしようと感じているからです。

確かに親の影響力は強いと感じるし、小さいころは親に嫌われると死活問題だったから
親に嫌われたくないと感じることは自然なことかもしれません。

3-2.今までのレールを歩いている方が楽

二つ目の理由は敷かれたレールを歩いている方が楽だからです。
今まで歩いてきた道は舗装されていて、どこに行くのが正解で誤りかが明確です。
だから、道に迷うことはないし、進む方向は決まっています。

これが親離れして自分で生き始めてしまうと、
舗装された道路がなくなり、大草原に立っている状態となります。
どっちに進むのがよくて、どっちが正解なのかがわからなくなります。

この戸惑いや迷子になることはかなりエネルギーがいるので、
親の価値観という今までの道に乗っかっている方がある意味楽なのです。

3-3.責任を取りたくない

三つ目の理由は、二つ目と少し被りますが、
言われた通りにしていたら、自分で責任を取らなくて良いので傷つかなくて済むからです。

誰かに否定されたとして、それが自分が考えて選んだものであるのならば、
その責任は全て自分が被ることになります。

逆に、誰かの価値観に従っていたら、
心のどこかで「私は言われた通りにしているだけ」「常識だしみんなそうだから」
という逃げ道を作ることができるのです。

3-4.親がかわいそう

最後、四つ目の理由は、親がかわいそうだと感じるからです。
自分が親離れをしてしまうと、親のもとから自分がいなくなるようで、
かわいそうに感じることがあります。

親に悲しい思いをさせないために親の価値観から離れないという選択をします。

4.親離れしたくないブレーキを外す

それでは、ここから親離れしたくないブレーキを外していきます。

4-1.親に嫌われたくない

まず、親に嫌われたくなくて親の価値観に従っている場合について。
親はあなたのことを好き嫌いでは見ていません。
自分の言うことを聞くから好きで、言うことを聞かなくなったから見捨てます、
という考えでは生きていません。

親に嫌われたくないから親の言うことを聞くわけですが、
逆に、ぜひ一度親に嫌われてでも自分の気持ちや意思を貫いてみてください。

その時に始めて実感として、
自分が愛されていることや認められていることに気づきます。

先回りして心配してごちゃごちゃ言うのが親ですが、
その通りにしなければ愛さないと思っていなのです。
ぜひ、そのことに気づいて欲しいと思います。

また、自分の気持ちや考えに従うことができた時に、
始めて自分の中で自分を認める気持ちや自分を愛する気持ちが芽生えてきます。

この自分を認める気持ちや愛する気持ちが芽生えたら、
必要以上に親や他人から認められることや愛されることがいらなくなるので、
最初は勇気がいるかもしれませんが、親に見捨てられる覚悟で「自分」を貫いてみてください。

4-2.今までのレールを歩いている方が楽

確かに、今までの生き方を変えることは勇気が必要で、
最初は戸惑うかもしれません。

しかし、慣れてしまうと自分の気持ちや考え方を優先できることが、どれほど楽で自由であることか。
私も今まで無意識に親のルールを守って自分の価値観として生きてきたわけですが、
自分の気持ちを優先するようなってから、ものすごい楽で自分自身を取り戻した感覚になりました。

何かを変えるときは”変化”という怖さがつきまといますが、
親のレールから外れることで損することはほとんどありません。
親から小言を言われるぐらいでしょうか。

それも自分を貫いていると、親も何も言わなくなるので、
ぜひ、自分の気持ちを優先した先にある自由と自分の人生を楽しみに実践してみてください。

4-3.責任を取りたくない

三つ目の、責任を取りたくないということですが、
自分の気持ちに従うということは”自分”を世界に表明することであり、
その”自分”が否定されるということでダイレクトに自分が否定されたように感じます。

だから、とても傷つくし悲しい気持ちになるんですよね。
この傷つくかもしれないし落ち込むかもしれないということを先に覚悟してしまってください。

傷ついてもいいし、落ち込んでもいいと自分に許可してしまうのです。
傷つくことは嫌なことですが、傷ついてもいずれ気持ちは上がってきます。

傷つくことがわかって、傷ついても上がってくることを知っていたら、
少しは傷ついてもいいと思えるのではないでしょうか?

傷つくことが怖くないと思うことができる状態にはならないかもしれません。
(私も傷つくことは嫌だし怖いですしね)
しかし、最悪そうなってもしょうがない、それでもいいと構えておくことで、
実際にやってみるという一歩を踏み出しやすくなります。

ぜひ、否定されてでも傷ついてでも、親の価値観から離れ、
“自分”をこの世界に表明していってみてください。
今まで感じたことのない世界の広がりを感じてもらうことができます。

4-4.親がかわいそう

最後、四つ目の親がかわいそうということですが、
親の価値観に従うことが親を大切にすることではありません。

親の言っていることから離れるとき、
精神的な距離を感じて、自分も親も寂しさを感じるかもしれません。

しかし、その寂しさはあってもいいし、その寂しさを感じるのはほんのひと時です。
親には親の人生があり自分には自分の人生があります。
その人生を親と一緒になって生きていくことが優しさではありません。

自分が幸せになって、今を楽しんでいるということが、
親に対する優しさや恩返しなのではないかと思います。

また、今、自分が親離れをすると親がかわいそうと感じているかもしれませんが、
あなたの目からはそう見えているだけで、実際両親はかわいそうでもなんでもなく、
自分の人生を楽しんでいます。

自分が勝手に妄想して親がかわいそうだとブレーキを踏んでいるということです。
ぜひ、ここも行動に移すことで、自分の妄想に気づいてみてください。

ここまで四つのブレーキを紹介してきましたが、大切なことは「それでもやってみる」ということです。
自分が何が怖いかわからない段階だと怖さは大きくなりますが、
自分が恐れていることが分かったら、怖さの等身大を掴むことができます。

その状態になったら、怖くても進むという感じです。
そして、やってみた先に今まで怖がっていたことは大したことがなかったし、
やってみることで得られることの尊さに気づいてもらうことができます。

5.まとめ

というわけで、今回は親離れについて説明しました。

親離れしろと誰かに言われて親離れしなければいけないと感じた場合は、
親離れする必要はありませんが、
生きづらさや息苦しさを感じているのであれば、親の価値観を疑わず言われた通りに生きているのかもしれません。

親の価値観は親の感じ方や今までの経験、そして独断と偏見で作られたものです。
それを後生大事にする必要はなく、
自分は自分の感じ方と経験によって自分の価値観を作っていけばいいのです。
それが親離れだし、それが生きるということです。

そして、自分の気持ちに従って生きることによって、
この世界の優しさと自分は自分でよかったことに気づいていくことができます。

この感覚を覚えたとき私はとても嬉しく、そして自分に頼もしさを感じました。
ぜひ、自分の気持ちに従って世界を広げてみてくださいね。

生きる苦しさの正体、自縄自縛を辞める方法に、
自分の世界を無意識に狭めていることが生きる苦しさの正体であるという話と、
自分の世界の広げ方を具体的に解説しているので参考にしてみてください。