落ち込むことが激減!落ち込む仕組みからの根本的なアプローチ

友だちに「結構だらしないところあるよね」と言われてヘコむ。
自己中な自分を見つけては暗い気分になる。
自分を変えてきたつもりだったのにとダークサイドに落ちる。

今回は、「落ち込む」について解説します。
なぜ自分は落ち込むのか、そして、どうしたら落ち込まず快適な日常にしていけるのかを、相手に言われて落ち込むパターンと見たくない自分を確認して落ち込むパターンの2パターンに分けて説明していきます。

落ち込むのはメンタルが弱いからで、メンタルを強くすることで落ち込まずに気分よく過ごせるということではありません。
それはメンタルが強いというより鈍感なだけですからね。
人の目や言葉が気になる自分がどうしたら落ち込まずに快適に過ごしていけるのか。

ぜひ本文の内容を実践して気持ちのよい毎日を過ごしてもらえたらと思います。

1.落ち込むことに共通している心理

相手に言われて落ち込むパターンと自分の見たくない性格を確認して落ち込むパターンに分けて説明していきますが、まず最初にどちらにも共通する部分から説明していきます。
まず、どちらにも共通していることは「相手から言われた人物像」「それが自分だと思いたくない人物像」どちらもそんな人物であることを自分が嫌がっているということです。

例えば、相手から「だらしないね」と言われて落ち込む場合、「だらしない自分」を嫌って自分の中から排除したいということであり、だらしない性格を自分の中に見つけて落ち込むということは同様に、そんな自分ではいけないと思って排除してきたけれど排除しきれていなかったことに落ち込んでいるということです。

つまり、どちらも「そんな人物像」であってはいけないと自分が強く感じ排除しようとしているということです。
しかし、自分の中にある元々の性格を排除して幸せや満たされた気持ちを感じることはありません

だらしないを排除してしっかり者が100%になっとして周りからしっかり者だと褒められたとしても、あなた自身は知っています。
それが作られた自分であり、本来の自分とは違うことを。

だから、褒められても自分以外の人が褒められたようでその喜びは長く続かないし、本来のだらしない自分が受け入れられているかわからずずっと不安の中で生きることになります
そんなことが無意識の水面下で起こっています。
だから、意識では褒められるための自分になろうとする一方でそれでどれだけ認められても一向に満たされていかない現象が起きるわけです。

2.幸せの方向性

だから、幸せの方向性としては受け入れていくということになります。
自分がだらしない自分を嫌って排除しようとしているのであれば、そんなだらしない自分を受け入れていくということです。

だらしない自分で友達と接してみるし、だらしない妻や母親、だらしない会社員をやっていきます。
その上で相手が認めてくれたら、それほど安堵できることはありません。
隠していない自分が丸々受けいられたということです

「自分は自分でいい」と気づくことによって幸せや安心は広がっていくので、嫌っている性格や自分の欠点や短所は隠したり克服するのではなく外に表現して受け入れていくことが、人生を本当に豊かに幸せする方向性になります

3.他人の一言で落ち込むパターン

3-1.なぜ落ち込むのか

では、ここから他人の一言で落ち込むパターンと見たくない自分の性格を確認して落ち込むパターンに分けてその心理と楽になる方向性を説明していきます。

まず、他人の一言で落ち込むパターンです。
「だらしないね」「自己中だよね」などの他人の一言で落ち込む場合、あなた自身がその言葉に対して図星だと思っています
自分が薄々そうだろうと感じていてそんな自分はダメだと思っているとこに、ズバッと相手から言われることによって「やっぱそうだよなぁ」と肩を落とすわけです。

これが自分が全然自覚していないことであったりダメだと思っていないところに関しては落ち込んだりしません
例えば、「あなたって首長いよね」って言われても落ち込むことはないのではないでしょうか!?
だから、あなた自身が自分のことをそう思っていてそんな自分ではいけないと感じているということです。

3-2.図星という思い込みをしている

では、どうしたら落ち込まなくなっていくのかというと前述のとおり受け入れていくということになります。
「だらしない」「自己中」を認めて「そんな自分でもいい」と先に自分が受け入れてしまったら、相手から言われて多少「うぐっ」という気持ちになったとしてもそこまで落ち込むことはありません

そして、先ほど図星という表現をしましたが、あなたが実際に「そういう人」だというわけではありません
図星とはあなたが自分のことをどう「思っているか」ということです。

自分のことをだらしないと認識してそれをダメだと思っているから相手に一言で落ち込みます。
この仕組みに事実は含まれていないんですよね。
自分が自分のことをだらしないと思っているだけで、事実としてあなたがだらしないというわけではない

だから、自分がダメだと思っている人物像を認めた上で「もしかしたら自分はそういう人間ではないのかもしれない」と自分の認識を変えてしまっても面白いです
「実はだらしなくないかも」「自己中というより他人思いじゃないか」という具合ですね。

人は自分の認識通りにものを見るので自分が自己中だと思ったら自分の自己中の部分に目がいきます。
逆に、他人思いだと捉えたら他人思いの自分に目がいき、やっぱり自分って他人思いじゃんと確認します、自分という人間は何も変わっていないのにです。

嫌っている自分を受け入れたあとはそうやって自分の認識を変えて遊んでみるのもいいです。
認識を変えたらそっちに自然と目がいくので「人のことよく見てるよね」とか「しっかりしているね」なんて言われる機会も増えていきます(増えたように感じます)。

4.見たくない自分の性格を確認して落ち込むパターン

自分の見たくない性格を確認して落ち込むパターンは先ほど説明した通りです。
そんな自分はダメだと思っていて、その自分を確認することで「やっぱり自分はダメだ」と落ち込むわけです。

しかし、どんな自分でもダメなんてことないんですよね
この世界に正解があるわけではなく、どんなことも一長一短でプラスマイナスゼロです。

自分がだらしないことで相手がリラックスできるかもしれない。
自己中に振舞うことで相手が必要以上に気を使わなくて済むし、もっと自分も自己中でいいと思えるかもしれない。

何がよくて何がダメかなんてことは一切ありません。
それを決めているのは自分自身であり、それは昔家庭の中で培った価値観であったりします。
つまり、いつまでもママのダメを本気でダメだと思っているということです。

自分がダメだと思う性格で1ミリも後ろめたい気持ちも持たず自分の人生を楽しんで楽しい仲間に囲まれている人もいます。
ただただ自分が自分にダメ出ししているということです。
ぜひ、ダメ出ししている自分の性格を受け入れてみてください。

5.人間関係は選ぶもの

と、ここまで自分の中で嫌っている人物像を排除するのではなく受け入れようという話をしてきましたが、それは相手から言われる嫌な言葉を我慢しましょうということはありません
確かに自分が受け入れてしまったら相手の一言は気になることはありません。
しかし、だからといって自分の性格を受けれられていない自分がダメだということではないのです。

心理カウンセラーとして相談を聞いていて、心のことに対して知識がある方でそう考える方は意外と多いです。
受け入れたら気にならなくなるという話と、今自分がどう感じるかというのは全く別の話になります。

だから、聞きたくない言葉を言われて嫌な気持ちがするのであれば嫌だと言っていいし、もし嫌だと言ってもやめてくれないのであればその人と付き合うかということから考えてもいいのです。

「みんな仲良く」我々は小さい頃にそう言われて育ってくるのでみんなと仲良くすることがいいことのように感じますが、人間関係は選んでいいし人間関係は選ぶものだと個人的に思っています。
自分が嫌いな人を好きな人がいる。
自分が好きな人を嫌いな人がいる。
それで各々の世界は勝手に出来上がるので、自分はただ自分が心地よい人間関係を作っていくだけです。

6.まとめ

今回は落ち込むをテーマに記事をまとめました。
人に言われて落ち込む場合でも自分の性格や言動に落ち込む場合でも、自分が避けて克服しようとしていた「自分」を取り戻すことで落ち込み方が変わっていきます

また、元々の自分を取り戻していくことが、すべての自分が受け入れられたような気がしてとても満たされた気持ちになっていきます
ぜひ、「自分」を取り戻してどんな自分にもオッケーを出しながら毎日を楽しんでもらえたらと思います。

「こんな自分はダメ」という価値観から「この自分もオッケー」に価値観を変えていく意味で、ちゃんとできない自分でもいい!ちゃんとの呪いから抜け出す方法も参考にしてみてください。
価値観の変え方が書いてあります。

また、落ち込まないというテーマでyoutube配信をしているので、ぜひチャンネル登録してご覧下さい。