自分を愛するとは!心が満たされていく自分の愛し方

  • 2018年11月26日
  • 2020年5月17日
  • 幸せ
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自分が嫌いだから自分を好きになりたい。
こんなに毎日が辛いのは自分を雑に扱っているせいだ。
自分を大事に扱うことで引き寄せしたい。

自分をもっと愛したい。
今回のテーマは、「自分を愛する」についてです。

心のことが書かれた文章を読んでいくと、
自分を愛することで、望む未来を引き寄せられたり人間関係が良くなったりするような気がしますよね。
だから、自分をもっと愛したい、と。

しかし、自分を愛することは自分の夢を叶える手段でも、
人間関係をよくするツールでもありません。

自分を愛するということは、自分を愛するということが大きな目的です。
自分という存在は自分にとって大事な存在であり、
自分と一緒にこの人生を生きていこうと思えたら心は満たされて幸せなのです。

幸せになるために、モノや人、環境など、”カタチ”は必要ありません。
逆に言うと、カタチを求めるから幸せがどこにあるかわからなくなり、
満たされない気持ちがしたり苦しさを感じたりします。

幸せはここでないどこかにあるわけではありません。
幸せは「自分自身」にあります。
だから、ぜひ自分自身をそのまま愛してみてください。

自分を愛するというと難しいように感じるかもしれませんが、難しいことではありません。
ぜひ、本文を参考に実践してみてくださいね。

1.自分を愛することはツールではない

少し冒頭の繰り返しになりますが、大事なことなのでちゃんと説明しておきます。

あなたは今の悩みを解消しようと情報を探す中で「自分を愛する」というテーマを見つけたかもしれません。
人間関係や恋愛がうまくいくには自分を愛することが必要なのか、
望む未来を引き寄せるには自分を愛することが大事なんだ、
人に愛情を求めて苦しくなるのは自分を愛せていないからだ、と。

確かに、自分を愛して自分を大事にしていけば、
人間関係も良くなるし、ひょんなことから望みが叶ったり、人に愛情を求めなくても満足できている自分に気づきます。

しかし、人間関係や願望、悩みの解消のために自分を愛そうというのは何か違う。
「何か違う」という表現が私の中で一番しっくりくる表現ですが、
何が違うのか具体的に考えると、何かを達成するツールなんていう陳腐なものではないということです。

少し前に流行った引き寄せの法則で、引き寄せるには感謝が必要だから感謝しよう。
これも、何か違う。
感謝とは、望みを引き寄せるためのつまらない道具ではない。

この感覚はとても大事なことなので、ぜひ覚えておいてください。
要は、自分を愛することや感謝を使って、何かを実現することで幸せに向かおうとしていると思うのですが、
自分を愛することや感謝自体がそもそも幸せだと言うことです。
その叶えようとしている現実やカタチというのは、そもそも自分を幸せにしてくれるものではないのです。

だから、自分を愛することで”カタチ”を整えたいというのは、
そもそもそれが目的なのに、わざわざツールとして劣化させるようなものです。

例えるなら、ドラえもんのどこでもドアをバラバラにしてトンカチを作り、
そのトンカチで自転車を作ろうとしてるようなものです。
(うまい例えではないな・・・笑)

だから、ぜひ、「自分を愛する」というのは、
自分が求めてるカタチを実現するためのツールではないということを覚えておいてください。
カタチを追い求めて「自分を愛する」という字面だけ追っていると、
そのカタチも実現しないし、そもそも満たされないし幸せを感じることもありません。

2.自分を愛するとどうなるのか

では、自分を愛することがツールではないとして、
自分を愛するとどうなるのか、ということについて話していきます。

一言で言うと、自分を愛すると満たされて幸せを感じられるようになります。
じゃあ、満たされて幸せを感じるために自分を愛するんだと捉えると、
それもまた違うのですが、まぁ先に進みます。

自分を愛すると、「自分が自分でいい」ということがわかり、
自分に対して愛着が湧いていきます。

自分が自分でいいことがわかって、自分を可愛がっていけたら、
この世界は幸せですよね。

だから、自分を愛すること自体が目的であり、
自分の願望も悩みの解消も毎日の不満もどうでもよくて、
とりあえず、自分を愛したらいいのです。

そうやって自分を愛していくと、自分の願望は叶えなくていいことが分かり、
悩みが悩みでなくなり、日々不満も感じていない自分に気づきます。

そして、気づいたら昔望んでいたことが叶っていたり、
悩みの元だった出来事がカタチを変えていたりします。

ただそれだけの話なんですよね。
大事なことは、ただただ自分を愛して満たされた気持ちになっていればいい、それだけです。

そして、ぜひ、個人的に自分を愛してあげてほしいなと思っています。
それは幸せを感じるためではなく、
その人にとって「自分」はただひとりなんですよね。

その一人しかいない自分が自分を否定しているのは、何か自分がかわいそうというか。
自分ぐらい無条件に自分を可愛がってあげたらいいと思います。

この世界で誰から愛して欲しいかというと、
好きな人からではなく、親からでもなく、自分自身からです。
その一番愛して欲しい自分から愛してもらえないというのはとても寂しいです。

だから、一番愛して欲しくてこの世に一人しかいない自分がぜひ自分のことを愛してあげて欲しいです。

3.自分を愛するとはどういうことか

ここまでで、自分を愛すること自体の大切さをわかってもらえたかと思います。
ここからは、自分を愛する方法について説明していきます。

よく、「自分を愛することができない」という言葉を耳にするのですが、
自分を愛するというのは「できる、できない」という話ではありません。

  • 自分を愛しく感じられたから自分を愛することができた
  • 自分が嫌いだから自分を愛することができない
  • 自分の大事に守れなかったから自分を愛することができなかった

ということではないのです。
そんな堅苦しく難しいことではありません。

自分を愛するとは、一言で言うと植物に水をあげるように、
自分に水やりをしていくということです。

自分を許したり優しい言葉をかけたりし続けること。
自分の快不快、好き嫌い、やりたいやりたくない、
という、自分の心の声を聞いてあげて、それを採用し言動に移してあげること。

そうやって、ずっと自分に水やりをして、
自分を少しずつ少しずつ育んでいくということが、自分を愛するということです。

「自分を愛する」「自愛する」という言葉を聞くと、
欲しいものを買ったり休みを取って行きたい場所にいったりするということをイメージするかもしれませんが、
それは自分を愛する一つの方向性であり、ほんの一部です。

そう言った強い刺激だけではなく、
自分の心の声に静かに耳を傾ける、そこで出てきた言葉を丁寧に拾って自分に優しく接する。
そして、勇気を出してその心の声に従った言動をしてみるということです。

これを繰り返しやっていくことで、
どんどんどんどん自分との信頼関係ができていきます。

今までは自分のことを否定して、外面ばかり考えていた気に食わない自分が、
最近では、自分の話を聞いて採用してくれるようになった。
そのことがとても嬉しく感じるし、とても頼もしく感じます。

この自分との関係が全てだと個人的には考えています。
どれだけ周りから愛され、認められて、理想的な環境で生きていても、
自分との関係が悪かったら、満たされず幸せを感じない。

逆に、自分との関係が良好であるなら、
周りの人や環境が関係なく、心穏やかで満たされた気持ちを感じていられるのです。

4.自分が嫌いでもいい

そして、もしかしたら、自分が嫌いだから自分を愛せないと感じている方がいるかもしれませんが、
自分を嫌いでも全く問題ありません。
自分を好きになる必要もないし、自分が好きか嫌いかを考える必要もありません。

私は、鳩が嫌いなんですよね。
昔、菌を持っていると教えられ、首の動きが変だし、全体的なフォルムも。

しかし、その鳩を大事に育てたら幸せになれる世界だとしたら、
まぁ、嫌々ながら育てると思います。

餌をあげたり、体を洗ってあげたり。
そうしている内に、そんなに長い期間をかけずに愛着が湧いてくるような気がします。
最初は嫌々だったけど、毎日手間ひまをかけることによって徐々に愛着が湧いてくる。

そんな愛着でいいということです。
自分を好きだから自分を可愛がれるというわけではなく、
最初は自分が嫌いだったけど、大事に手間ひまをかけることによって段々自分に愛着が湧いてくる。

私は、心のことを学ぶ前から自分の気持ちを聞いてあげて、
自分がそう感じそう思うなら勇気を出していこうと自分と付き合ってきました。
だから、昔から自分に愛着があるんですよね。

もっと、能力が高い人はいるかもしれないし、
もっと、人気者であったりイケメンもいるかもしれない。
でも、その人に変わりたいとは一切思いません。

自分はやっぱり自分がいいからです。
今に至るまで一緒に歩いてきて、ある日突然その人が別人に変わったら嫌なんですよね。

だから、もし、自分が嫌いだから今まで自分を愛することや可愛がることをしてこなかったというのであれば、
自分が嫌いなまま、自分を可愛がってあげてください。

自分が好きか嫌いかは一切関係なく、
自分を愛して可愛がっていないのであれば、それはただただ怠慢なだけです。

あなたが自分のことを嫌いだと思う以上に、あなたはあなたから嫌われています。
自分から信頼されてないんですよね。

この世で唯一やる仕事があるのだとしたら、
それは自分を可愛がり自分との信頼関係を築いていくことです。
しっかり働いてお金を得ることや他人から認められることや嫌われないことではありません。

自分との関係をよくしていくことだけが自分の仕事なのです。
だから、自分のことが嫌いだと言って唯一の仕事を放棄している場合ではないのです。

ぜひ、自分が嫌いなまま、自分の心の声に従って、
自分を可愛がってあげてください。

5.自分の心の声がわからない場合

また、自分の心の声や本当はどうしたいかがわからない場合は、
とりあえず、人の頼みを断ったり、人が言うことの反対の意見を言ったりしてみてください。

長い間、人と合わせることが正解だと思いそれを習慣にしてくると、自分の気持ちが見つかりにくくなります。
それは意思決定をする際に、自分の気持ちを認識して押さえ込み周りに合わせるというステップを踏むより、
ストレートに周りに合わせるという思考回路の方が脳みそが楽だからです。

最終的に周りに合わせるということが決まっているのであれば、
自分の気持ちを認識して押さえ込むという迂回をするというのは面倒なので、
気持ちを認識するという迂回をショートカットするのです。

その状態で自分の気持ちを見つけることは難しいので、
一度、ゴールである「周りに合わせる」というところから壊してみてください。

周りに合わせるという唯一の選択肢を崩すことによって、
自分の気持ちで行動するという選択肢を選ぶ可能性が出てきます。
そうすると、自分の気持ちを感じることは無駄なことではなくなるので、
徐々に自分が何を感じて何を考えているかわかってくるようになります。

6.まとめ

今回は、自分を愛するというテーマについてまとめました。
自分を愛するということは、何かを達成するツールでも欲しいものを引き寄せる道具でもなく、
幸せを感じるためのものでもなく、それ自体が目的なんですよね。

自分を可愛がりながら大事にしながら生きたらいいし、
それだけで、満たされた気持ちになりこの世界の捉え方が180°変わっていきます。

私は心理カウンセラーとして活動していて、
色々な角度から悩みを解消したり楽になるお手伝いをしているのですが、
唯一伝えたいことは、「自分を可愛がってあげたらいい」ということです。

本当にそれだけなのです。
複雑そうな人間関係、難しい仕事、自分はどうあるべきでどう生きていくか、
色々考えることはあるかもしれませんが、そんなことは実はどうでもよくて、
大事なことは自分を可愛がること、大事に守ってあげることです。

ぜひ、本文を参考に、自分を愛してあげてください。
この世界が色を変え一気に輝きだしますよ。

また、もし今満たされない気持ちを感じている場合は、
満たされない理由と虚無感を生む「心の穴」の埋め方も参考にしてみてください。