心理ブレーキがわかるから行動できる!逃げたい状況から逃げ出すススメ

  • 2017年12月3日
  • 2020年5月17日
  • 幸せ
  • 874回
  • 0件

いつも仕事で厳しく言われ人間性までも否定されている。
学校で周りから嫌がらせされていじめられている。
やりたくないことややるべきことばかりで希望が持てない。

「あぁ、逃げたいなぁ」

今回のテーマは「逃げたい」という気持ちについて。
結論を先に書いてしまうと、逃げたいときは逃げたらいい。

「逃げ」という表現をすると、負けたようなネガティブな印象がありますが、
逃げるとはつまり、「自分を守ること」なのです。

詳しくは、本文に譲りますが、
この自分を守ることは、幸せに楽しく生きていく上で最も大事なことの一つです。

もし、あなたが今の耐え難い環境に身を置きながら、
それを我慢するのが仕方ないと考えているのであれば、
ぜひ、勇気を出して、自分を守るという選択肢をこのタイミングで作ってみてください。

そして、自分を守るという選択をする上で感じるブレーキを紹介しながら、
そのブレーキの緩め方を解説していきます。

自分を守るというコマンドがあれば、
これから先の人生においても、自分と周りから大事にされながら楽しく生きていくことができます。

1.逃げたいときは逃げてもいい

もし、あなたが今、逃げたいと感じていたら、
当たり前のように逃げていいということを覚えておいてください。

周りの人は、逃げるのはダメだ、やりきらいないとダメだ、
将来がとか、お前のためにとか様々なことをいうかもしれません。
それでも、あなたの人生なのだから当然あなたが決めたらいいのです。

そもそも、私たちは生きていて何をしなければいけない、
どうならなければいけないということはありません。

自分の思うように生きていいし、
嫌なことはやらず、好きなことをやって満たされながら生きたらいいのです。

しかし、今に至る過程で、
親のしつけや学校の先生の話、社会に出てからの教訓によって、
「人はこう生きるべきだ」というルールを無意識に身につけていきます。

そして、そのルールに沿うように自分の言動を決めていくのです。

しかし、そもそも何でそのルールがあるのでしょうか?
そのルールが幸せなものならいいのですが、
もし、自分が苦しくなるようなルールだった場合、なぜそれに従わなければならないのでしょうか?
自分を犠牲にして、優先するものがあるのでしょうか?

誰かが決めて自分に課したルール、
それが苦しいものなら、そんなルールに従わなくてもいいのです。

「逃げてはいけない」なんてことはない。
もしそのルールを守っていて幸せならば、その人がただ守って幸せに暮らせばいいだけの話です。
それを人に強要するのもお門違いです。

だから、もし、
仕事でどうにもならない状況だったら仕事を休んでもやめてもいいし、
学校に行きたくなければ不登校でいいし、
心躍らない目標を立てているのならそんな目標も捨てていい。

「やり切ることが素晴らしい」という何か一つを正解にするのではなく、
「やってもいい」「逃げてもいい」という選べるフラットな心の状態がありながら、
今、心が踊る方を選ぶことで、自由や幸せを感じられるようになります。

ぜひ、このタイミングで、「逃げる」「辞める」というコマンドを、
自分のなかに作ってみてくださいね。

2.行動する上でのコツ

といっても、なかなか行動に踏み切ることが難しいと感じる方に向けて、
この章では行動する上でのコツを紹介します。

今までよしとしていた行動の逆をすること、
今回で言うと、逃げることややめることをしていくというのは、
とても、勇気がいるというか、自分の中でブレーキが入ると思います。

このブレーキが明確にわかっていない状態では、暗闇に飛び込むようでとても怖さを感じます。
ですので、ここでブレーキとなる可能性を挙げながら、
それぞれどう捉えていったらよいかについて簡単に説明していきます。

2-1.誰かの期待に応えられない罪悪感

一つ目のブレーキは、誰かの期待に応えられない罪悪感です。

かけてもらった気持ちや時間・お金により相手の期待を感じると、
その期待に応えなければと考えるようになります。
逆に、その期待に応えられない時、相手に申し訳ないと感じるようになるのです。

しかし、そんなところに罪悪感を抱く必要はありません。

期待というと、一つ一つの結果というカタチに注視しがちですが、
その期待の裏にある想いに注目すると、ただただ「幸せに暮らして欲しい」という思いがあるだけです。
「きっと、こうなったら幸せ」という想像によって、「こうなって欲しい」という期待をかけているのです。

だから、もし、あなたがその結果を出すこと、つまり今に苦しさを感じているのであれば、
自分の幸せや心地よさを取ったらいいのです。

相手が望む”カタチ”ではないかもしれないけれど、
自分が幸せにいることが相手の願いを叶えていることになります。

また、逆に自分の幸せを願っていない期待なんてものもあるかもしれませんが、
そんなものにそもそも応える必要なんてないので、無視してしまってください。

2-2.嫌われたくないという気持ち

二つ目のブレーキは、誰からに嫌われたくないという気持ちです。

今まで良しとしてしてきた「逃げない」ということの逆をしていくわけなので、
否定されるだろう、嫌われるだろうという想像して二の足を踏むこともあると思います。

この嫌われたくないという気持ちを別の言葉で表現してみると、
相手からどう思われるかを大事にしているということです。

もちろん、相手からどう思われるのか気になるのは当然で、よく思われたいものですが、
これが、自分の本当の気持ちより相手にどう思われるかの方が優先度が高くなると、
バランスが悪くなっていきます。

自分の気持ちをないがしろにして、相手からよく思われる。
読んでもらってわかると思いますが、幸せな感じがしないですよね。

何でもかんでも嫌われろという話しではなく、
自分の気持ちに従った上で嫌われるならしょうがないと諦めてみてください。

嫌われたくないと自分の行動を制限しても、すでに自分のことを嫌っている人もいるし、
嫌われると思っている行動をしても、好いてくれる人もいる。

どっちにしろ、嫌われるなら好かれるなら、
自分が幸せで楽な方を選んでみて欲しいと思います。

2-3.将来の不安

将来の不安も、逃げる上でのブレーキになります。
ここを我慢しないと、クビになるからも学校が卒業できないかも。
だから、逃げずに我慢しよう、と。

しかし、将来は今の選択の延長なのですよね。
例えば、今将来のために我慢しようとすると、未来のその時にも将来のための我慢を選ぶ。
すると、どこを切っても、「将来のための我慢」という金太郎飴状態になる。

逆もしかりです。
今、楽しさを選ぶと将来のその時も、楽しさを選べる。

未来のことは、未来のその時に考えたらいいです。
そして、そんなに未来も、この世界も厳しくありませんからね。

時に、我慢してもいいと思いますが、我慢だらけだと辛い。
塩っ辛いだけの金太郎飴ではなく、ときに塩っ辛くときに甘い飴にしてもらえたら楽しいですよね。

3.自分を守ることの大切さ

ここまで、逃げることを勧めてきました。
ここでは角度を変えて、自分との付き合い方について話をさせていただこうと思います。

今の現状を我慢してやり過ごす。
自分の気持ちを無視して無理強いをする。

それは、自分に対して無理をさせて自分の気持ちを否定している、
ルールや相手の顔色を優先して、自分に対してひどい扱いをしているということです。

一番身近にいて、一番一緒にいる時間が長い自分からひどい扱いをされていたら、
それは悲しくなるし、自分を含め誰も信じられなくなるのではないのでしょうか。

これはやってみてもらえたらわかるのですが、
相手にどう思われても自分の気持ちを優先するという「自分を守る」をしてみると、
ものすごく嬉しい気持ちになり、ものすごく安心します。

すると、相手から嫌われるのは嫌だけど、
究極、自分さえ自分の味方でいたら、どう思われてもいいや、と、
他人と気持ちのいい距離感で関わることができるのです。

また、詳細は割愛しますが、自分への扱いと同じように相手も扱ってくれますから、
気持ちを押し込めて自分を蔑ろにしていると、相手も同じように蔑ろに扱ってくれたりします。

だから、せっかく、この記事をここまで読んでもらったので、
ぜひ、自分との関係を見直してみてください。

自分を大切に優しく付き合うことができたら人生が変わります。
それは、難しいことではなく、自分のわがままで純粋な気持ちを表現していくということです。

嫌だから嫌だと言う、逃げたいから逃げる、助けてほしいから助けてと言う。
そうやって、自分を大切にしていくことによって、
今まで敵だったり傍観者だった自分が、自分の味方に変わっていきます。

これほど、頼もしいことはないし、
自分が自分の味方いる、それだけで良かったのだということに気づきます。

4.自分や世界はこうだと決めない

最後に、メッセージというか、ぜひ覚えておいて欲しいことを。

人は、辛いことや嫌なことがあると、その原因を探しに行きます。
そして、それが「自分はこういう人だから」「この世界はこういう世界だから」と決め付けることがあります。

すると、今度はその「自分はこう」「世界はこう」という価値観から、
世界を見渡し、その価値観に合致する出来事だけをピックアップして、
「ほらやっぱり」と確認作業をしていくのです。

この価値観が幸せなものならいいのですが、

  • 自分はひどいことをされる人
  • 生きていくには我慢をし続けなければならない
  • この世界は厳しい

と、決め付けてしまうと、その色眼鏡で世界を見渡すことになるし、
あえて、その価値観に近い環境に身をおこうとします。

しかし、この価値観や原因分析は自分が勝手に思い込んだことで、
「出来事」と「自分や世界」には因果関係はないのです。

平たい言葉で言うと、「たまたま」ということです。

「たまたま」で片付けるなと言われそうですが、
決して自分が原因ではない、世界はそんなに厳しく辛い世界ではないということを、
声を大にして言っておきます。

「出来事」と「自分や世界」を切り離して捉えてみてください。

ですから、たまたま辛くひどい現状から逃げて、
たまたま幸せな世界に身を置いてみることも、ぜひ検討に入れてみてください。

5.まとめ

今回は、逃げたいと思いながら逃げていいのかと迷っている方に向けて、
逃げる・自分を守るということ、そして、逃げる上で感じるブレーキの緩め方について説明しました。

冒頭にも書きましたが、本当に自分の人生だから好きにしていいのですよ。
「周りの期待や社会の要求に応える」という好きな生き方もあるし、
「自分の楽しさや幸せを追求する」という好きな生き方もある。

どちらがいいとか、どちらにすべきという話ではなく、それも好きに選んでいい。

満たされた心の状態という観点で言うと、どちらも選べるという状態がフラットで自由なので、
もし、逃げることはできないと片方に寄っている場合は、
このタイミングで逃げることへもチャレンジして、選択肢を増やしてみてくださいね。

そして、あなたは、
辛い現状がちょうどいい人でもひどいことされて当然の人でもない。
我慢するくらいお似合いな人でもない。

自由に満たされながら生活するのがお似合いな人なので、
そのことも覚えておいてくださいね。

最後まで、お読みいただきありがとうございました。
もし、「疲れた」「消えたい」という気持ちがある場合は、下記の記事も参考にしてみてくださいね。
疲れた心や消えたい気持ちをどうやって解消していくのか