心の平穏とは何か!?自分自身にくつろぐ感覚の広げ方

  • 2019年9月15日
  • 2020年5月17日
  • 幸せ
  • 6105回
  • 0件

いつもせわしなく何かをしなければと考えている。
人の目が気になるし期待に応えるために頑張っている。
誰かに否定されたくなくて常に意識を張っている。

「心の平穏がほしい」

今回は、心の平穏をテーマに話をしていきます。
いつも何かに縛られたり駆り立てられたりする気持ちになると落ち着くことができませんよね。

逆に、今ここから平穏や安心を感じられたら人生がどれだけ豊かなるでしょう。
周りを見渡し心を休められる時間、ゆっくりとした時間の中でぼーっとできること、心の底から感じる安心感。
それは、環境や状況が作るのではなく自分の心で作っていけるものです。
その平穏を心に作っていく方法を説明していきます。

ぜひ、心の平穏を広げていきながらこの世界の景色をゆっくりと楽しんでもらえたらと思います。

1.自分を駆り立てる日々

今回は、心の平穏について話をしていきますが、以前の私はとても平穏とはかけ離れた心理状態でした。
「成長して認められたい」この気持ちが強すぎて、いつも自分を成長させるために自分の欠点を探しその克服に力を注いでいました。
自分の一挙手一投足をチェックしてこれはこうするべきだというルールを自分に追加しました。

その結果、目指した人物像になれて満足したかというと全然そんなことはありませんでした。
確かに成長したところやできないことができるようにはなりましたが、心の満足感はなく「なんでもっと認めてくれないんだ」と内心腹を立てていました

心の平穏とは真逆ですよね。
そんな頑張りと克服の毎日が自分の目指しているものにつながっていかないと体験的に知り、進む道がわからなくなっている時に出会ったのが「心のこと」です。

「心のこと」を実践する中で、今までの「認めて欲しい」「そのために成長しなければ」という感覚がなくなりやっと走り続けていた足を止めることができました
この記事ではその「心のこと」の中で心に平穏をもたらす話について説明していきます。

2.平穏とは「自分は自分でいい」に気づくこと

では、ここから具体的に平穏の話に入っていきます。
まず、平穏とは一体何のかというと平穏とは『自分は自分でいいということに気づくということ』です。

毎日やることが多かったり口やかましい人がいたりするから平穏でなくて、その外部要因がなくなることで平穏が訪れるということではありません。
(外部要因を整える話は後述します)
外部の環境が平穏でも心の中が忙しかったら、そこに平穏を感じることはありません。

まず、大事なことは、「心が穏やか」という状態が心の中でベースとしてできているということです。
人の心は案外忙しいことが多いです。
「あれをしなければいけない」「もっと効率よく」「成長のために」「頑張らないと」「怠けてはいけない」など自分を駆り立てる言葉を自分に投げかけていることがあります。

自分を駆り立てれば駆り立てるほど、自分に厳しければ厳しいほど、心で平穏は感じなくなります。
だから、逆に、自分に何もしないことや自分を甘やかすことを許すと心の平穏が広がっていきます。
つまり、「自分はこの自分でいい」ということに気づいていけばいくほど、心の平穏は広がっていくということです。

3.本来の自分ではダメだという根本の心理

また、自分を駆り立てることや自分に「こうするべき」を強いること、自分を責めることは、ありのままの自分を否定していると言い換えることができます。

本当は、このまんまの自分で良くて、何をする必要もなく自分を変える必要もありません。
やりたければやればいいし、嫌なものは嫌でいい。
小さな頃はそうだけだったはずなのに、親に怒られ社会でルールを学ぶ中で「本来の自分ではダメだ」という価値観を無意識にインストールします。

その「本来の自分ではダメだ」という発想から「こうしなければいけない」「このままではダメだ」と心を急かすのです。
この発想の起点になっている「本来の自分ではダメだ」という価値観を「自分はこのままでいい」に変えることによって、心を急かす習慣が自然と変わっていきます

例えると、「本来の自分はダメだ」と感じ、自分ではない別の何かになるためにずっと走り続けているような感じです。
走りながら心の平穏も安心も感じることはできません。
しかし、自分は自分でいいことに気づき、走る必要がないことを知ることで足を止めることができるのです。

そして、止まってみることでようやく走っている時に感じていた苦しさがなくなり、周りの景色を見ることができるようになります。
平穏とはどこかにあるわけではなく、自分の心の中にあるということです。

4.「自分は自分でいい」という感覚の広げ方

だから、自分を駆り立てる全ての発想の起点となっている「本来の自分はダメだ」という考え方を根っこから変えて行けば、自然と自分の心に平穏が訪れます。
ここでは、「本来の自分はダメだ」という気持ちを「このままの自分でいい」という感覚に変えていく方法を紹介します。

考え方は中々変わらないと感じる方もいるかもしれませんが、考え方はあることをするとすぐに変わります。
まず、我々は自分の考え方や価値観から無意識に行動を選択しています。
今回の場合であれば、「本来の自分はダメだ」という考え方・価値観から「何かする」「頑張る」という行動を当たり前に選択しています。

この根本の考え方や価値観を変えたければ、行動を変えていけばいいのです。
考え方は行動を司っていますが、逆に、行動によって考え方は作られているのです。

考え方や価値観を意識だけで変えることは中々難しいことです。
しかし、行動なら意識して変えていくことができます。
その今までと違う行動によって、行動に伴った考え方に自然に変わっていくということです。

では、「本来の自分はダメだ」という考え方・価値観はどういった行動によって「このままの自分でいい」に変わっていくのでしょうか?
それは、『「本来の自分はダメだからしている行動」の逆をやる』ということです。

本来の自分というのはかなり”ヒドイ”ですよね笑
怠けたくて頑張りたくなくて、人のことなんてどうでもよくて、何もできなくて。
そんな自分はダメだと思っているから頑張って人に気を使って自分のできることを増やそうとします。
これが、「本来の自分はダメだからしている行動」です。

この逆をやっていきます。
怠けて頑張らずに、人のことに興味を示さず自己中で、何もできないまま何もしないということをやってみるということです。

その行動によって、「怠け者で頑張らず自己中で何もできない自分(=本来の自分)で良かった」ということに気づいていきます
考え方や自分への捉え方が自然にシフトしていくのです。

とてもシンプルなのですが、今までの考え方や捉え方が激変します。
そして、「自分は自分でよかったんだぁ」という自分自身にくつろげる感覚や本当の意味での安心を味わうことができます。
ぜひぜひ「本来の自分はダメだからやっていること」の逆をやりながら、「自分は自分でいい」という感覚を広げていってくださいね。

5.物理的に平穏な環境を作る

さて、最後に、物理的に平穏な環境を作るという話をしたいと思います。
といっても、単純に平穏な環境に身を置きましょうということです。

今まで頑張ることを選択することが多く、頑張ることが癖になっていると、今、目の前の大変な状況も頑張ってなんとかしようとすることが多くなります。
「自分が変われば」「相手を変えれば」と試行錯誤したり「逃げてはいけない」と自分に足かせを作ったり。

しかし、人や状況はたいして変わりません。
今まで怒鳴り散らしてきた旦那がいきなり優しくなるわけでも、ブラックだった会社がいきなりホワイトになるわけでもありません。
そんな人や環境の中でいくら心の平穏を求めても心が休まるわけはないんですよね。

だから、その環境から物理的に離れるということを選択してください
あなたは我慢するためや目の前の人の役に立つために生まれてきたわけではありません。
人生を楽しみ、「あぁ一生分十分生きたなぁ」と感じるために生まれてきました。

自分を楽しませる、ということです。
自分を否定し怒鳴りつける人のそばに自分の身を置き、自分を傷つけている場合ではないんですよね。

そして、もし、それは分かっていてもその環境から離れられないというのであれば、その時は自分の心の中を見つめてみてください。
先ほど話した「こんなダメな自分だから」という根本が隠れているかもしれません。
そして、その根本を変えるのはその環境から離れるという今までとは逆の行動です。

いくら、心が平穏な状態でも物理的に否定されたらそれは嫌な気持ちになります、それは私もそうです。
だから、そこから離れるという選択をするわけですが、心に平穏のベースがなかったらどこに行っても平穏は感じません。
誰に否定されなくても自分が自分を否定し駆り立てるからです。

ですから、心の平穏をベースに作り、自分を否定する環境や居心地の悪い場所からは離れることで自分の身を守るというイメージをしておいてください。

6.まとめ

今回は、心の平穏について話をしました。

平穏は自分の理想の状況になったら訪れるわけではなく、自分を駆り立てる根本的な考え方や捉え方を変えていくことによって作られていきます。
とはいえ、外的な要因は一切関係ないかというとそんなことはなく、自分のことを否定し傷つける人がいたら心は傷つき縮こまっていきます。
本来の自分を許し取り戻しながら、自分の心を楽しませる選択を勇気を持ってしてください。

一言で言うと”自分”を大事に扱うということになります。
本来のダメな”自分”を嫌わず尊重する、その上で自分に危害を加える人がいるなら離れることで自分を守る

そのアクションによって簡単に心に平穏は訪れます。
ぜひ、自分は自分で良かったと感じながら心の羽根を目一杯休めたり、時に目一杯広げて自由に楽しんでくださいね。
何もなくても幸せ、そんな感覚の中で自分自身にくつろいでもらえたらと思います。

“自分”を大事にすることに関して、より理解を深めたい方は自分を愛するとは!心が満たされていく自分の愛し方を読んでみてください。