「頭が悪い」劣等感を解消する方法、欠点との付き合い方

  • 2014年10月21日
  • 2020年5月17日
  • 自信
  • 3006回
  • 0件

周りから頭が悪いと言われて心配されている。
頑張っているのに、人と同じようにできない。
劣等感を感じるし、頭が良くなりたい。

我々は劣等感を感じたくないため、
自分の欠点はなるべく隠して、頑張って克服しようとします。

しかし、隠そうとしても劣等感を感じていることは確かだし、
自力で克服しようとすればするほど、自分の殻に閉じこもってしまうのです。

この記事では欠点との付き合い方を説明していきます。
欠点は克服できないかもしれないけれど、欠点があっても幸せにはなれるのです。

欠点との付き合い方が変わるだけで、周りの優しさに気づき、感謝を感じながら温かい気持ちで生活できるようになります。

※今回は、頭が悪いというテーマで書きますが、自分が欠点だと感じることすべてに当てはまります。

1.頭が悪いという欠点をなんとかしようとする落とし穴

頭が悪いことに劣等感を感じた場合、以下の行動を取るのではないでしょうか。

  • 頭が悪いことを隠す
  • 頭が悪いことを克服する

しかし、それぞれについて、落とし穴があるのです。

1-1.頭が悪いことを隠そうとする場合

人にバレないように欠点を隠しても、自分自身には隠しきれません。
心のどこかで劣等感を感じ、嫌な感情が湧き上がるのです。

そして、自分の気持ちは劣等感を感じているのに、なんでもないような振る舞いをしているため、気持ちと行動が一致していません。

この気持ちと行動が一致していない状態は、自分の気持ち・本当の自分を否定しているということであり、
この状態を続けると、自分に自信がなくなっていきます。

1-2.頭が悪いことを克服しようとする場合

次に、自分の欠点を克服しようとする場合ですが、欠点を克服しようとしてもうまくいきません。

なぜかというと、「克服しよう」思った時点で「自分にはない」という前提で「ない」部分にフォーカスしているからです。
有名な話ですが、コップに半分の水が入っているとして、
半分「ある」と思うのか、半分しか「ない」と思うのかで印象は180°変わります。

「ない」部分にフォーカスしても「ないものはない」のです。
それが、8割入っていようが、9割入っていようが、「ない」部分を見ている限り、
自分は足りない、劣っていると思うのです。

そして、「頑張っているのにできない」「頑張っているのに認めてくれない」と思うようになり、
自分への否定が強まるし、周りへの不満を溜めることになるのです。

2.欠点との付き合い方

では、欠点はどうすればいいのか説明していきます。

欠点との上手な付き合い方、それは、欠点は克服せず、誰かに埋めてもらうということです。

まず、欠点は克服せず、こんな欠点があるんだと人に喋ってしまうのです。
すると、今まで感じていた劣等感が小さくなり、自分の欠点が気にならなくなります。
今まで欠点は問題だと思っていたけれども、その問題は元々問題ではなかったのだと気づくのです。

そして、その欠点を誰かに埋めてもらってください。
欠点を埋めてもらうというのは、言葉を変えると「人の活躍の場を作る」と言うことです。

自分ができないことや、やりたくないことを、
いとも簡単にできて、しかも、やりたいという人がいるのです。

人には誰しも、突出している凸の部分と、欠けている凹の部分の両方があるのです。
しかし、恥ずかしいから凸の部分はないことにし、傷つくから凹の部分は補おうとします。

そうではなく、凹は誰かに埋めてもらえばよく、
凸は気が向いたらときに誰かの凹を埋めたらいいのです。

3.欠点の受け入れ方

とは言っても、凹については劣等感を感じますよね。
まずは、その劣等感を感じてみてください。

自分に湧いた感情を消す必要はないのです

  • あぁー、悔しいなぁ
  • なんか、苦しいなぁ
  • ざわざわするなぁ

と、一旦感じてみてください。

そして、次に、自分の欠点があってもいいと認めてください。
その欠点がある自分で一生生きていこうと決めるのです。

「頭が悪い」その部分を追い出すから、自分の中にぽっかりと穴が空いて満たされない感情になるのです。

欠点があるところも含めてあなたなのです。
すべての人に欠点はあるし、それを隠す必要も、克服する必要もないのです。

4.欠点を埋めてもらうことを受け入れるコツ

次に、欠点を埋めてもらう上でのポイントを紹介していきます。

4-1.意味付けを変える

誰かに何かをしてもらうことに抵抗があるかもしれませんが、
やってもらうということは人を喜ばせる行為なのです。

例えば、あなたが自分の好きなことを人に教えて、教えた相手がとても真剣に聞いてくれたら、嬉しく思うのではないでしょうか?

さらに、その人が納得したり、実践で生かしてくれたら、とても幸せな気持ちになるのではないでしょうか?

それと同じことなのです。
あなたが助けを求めること、やってほしいとお願いすることは、相手を喜ばせることなのです。

そして、また、素直にお願いできる人は、可愛がられます。
相手にとって、自分を必要としてくれることが嬉しいからです。

だから、欠点を埋めてもらうことを迷惑をかけるんじゃないかと思っているのであれば、
いっばいお願いして可愛がられてください。

4-2.勝とうとしない

誰かに何かしてもらったときに、「負けた」という気持ちになることはありませんか!?
これも、欠点を相手に埋めてもらう障壁となります。

そう、負けてしまっていいのです。
勝たなくても、一番にならなくても幸せになることはできます。
この世界はあなたが思っているより、ずっとずっと優しいのです。

逆に、「負けたくない」「勝たなくちゃ」という気持ちが、人の助けを拒むことにつながり、
人の優しさを受け取れないという結果になるのです。

だから、ぜひ、負けてください。

競争の世界から抜け出して、お互いが補い合う共生の世界に移ってみてください。

4-3.欠点はもうバレている

あなたは自分の欠点を隠そうと必死になっているかも知れませんが、
その欠点はすでにバレています。

そして、克服しようとしても、たいして克服できていないのです。

その状態を例えると、地面スレスレのロッククライミングをしている感じです。
だから、欠点を隠そうとしても克服しようとしても、あまり意味がありません。

地面スレスレでロッククライミングをしている人に、あなたなら何て声をかけますか?
その言葉を自分に言ってあげてください。

4-4.批判するのは羨ましいだけ

また、人に頼ってひらひら生きていると、人に批判されそうだと思いませんか?

実際、批判してくる人もいるかも知れません。

しかし、なぜ批判をするかと言うと、
自分が守っているルールを破るあなたを見て、怖かったり羨ましかったりするだけなのです。
批判したい心理については、嫌われる人の特徴をチェックしてるのに、なぜか嫌われてしまう理由の1に書いてあるので、読んでみてください。

5.まとめ

「頭が悪い」をテーマに、劣等感との付き合い方を解説しました。

劣等感はあまり味わいたくない感情ですが、
その感情を無理に消そうとしたり、何とかしなくていいのです。

できないこともあればできることもある。

劣等感を感じながら、そんな自分を認め、
人に頼りながら、可愛がられて生きていけばいいのです。

完璧になろうと力を入れて、人の助けを拒むのではなく、
欠点を諦めて、人と助け合いながら生きていく生き方を選択してもいいのかも知れません。