うつ病の人への接し方についてベースとなる考え方

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うつ病接し方波打ち際家族がうつ病になったけど、どう接したらいいのだろう。
どう接したら、早くうつ病が治るのだろう。
もしかしたら今までの私の接し方が悪かったのだろうか。

「うつ病の人との接し方がわからない」

自分の周りの人がうつ病になったら、どう接していいか戸惑うのではないでしょうか?
この記事では、そもそもうつ病とはどういうものなのかに触れながら、
うつ病の人への基本的なスタンスを説明していきます。

まず考えて欲しいことは、「うつ病の人を見てあなた自身が苦しくならないで」ということです。
周りの状況に影響されることはあるかもしれませんが、周りにあなたの人生を明け渡す必要はありません。
まずは自分を大事にしてみてください。

そして、「そもそもうつ病とはどういうものなのか」と「うつ病の人への基本スタンス」を、深いところから説明していきます。
根本を理解することで、状況を冷静に把握することができ、情報の取捨選択もしやすくなります。
ぜひ、一つ一つ確認しながら読みすすめてみてください。

1.うつ病の人を見て自分を責めない

冒頭でも説明しましたが、うつ病の人を見てあなた自身が自分を責めないでください。

周りの人がうつ病になったのは、あなたのせいでは一切ありません。
そして、うつ病を何とかできないのもあなたのせいではないのです。

元々、我々は人をどうにかすることはできません。
苦しみから救うことも、人を幸せにすることも基本的にできないのです。
だから、周りの人がうつ病になったことや、うつ病を何とかすることができないことで自分を責めるのはお門違いなのです。

それでも自分の無力感を責めたい場合は、
「自己評価が低い」ダメな自分を認める方法を読んでください。

2.うつ病の人への基本的なスタンス

では、うつ病の人への基本的なスタンスについて説明します。
一言で説明すると「放っておく」です。
詳しく説明していきます。

2-1.うつ病とはそもそもどういう病気か

うつ病とは、そもそも頑張りすぎがたたって強制終了を起こした状態です。

「頑張らなければ」「ちゃんとしなければ」という思いから頑張り続け、
思い通りにできない自分や期待に応えられない自分を責め、苦しさを募らせます。

そして、この苦しさや辛さから逃れるために、
「もっと頑張らなければ」「もっとちゃんとしなければ」という思いを強化していきます。

このスパイラルを繰り返す中で、もうこれ以上はこころとからだが壊れてしまうという一歩手前で、
脳はブレーカーを落とし、活動休止状態を選びます。
この安全装置が正常に働いた状態を、うつ病と言っているのです。

詳しい話は、うつ病の仕組みと治し方に記載しています。

だから、うつ病とはただ休む時期だということです。
休む時期なのだから問題視して治そうとするのではなく、ただただ休ませてあげてください。

励まさなくていいし、よそよそしく接する必要もないし、解決をしなくてもいいのです。
何とかしようとしないでください。
それが、放っておくということです。

ただ、助けを求められたときは手伝ってあげる気持ちでいてあげてください。

2-2.自分が発している無言のメッセージ

また、「励ます」「何とかする」「よくなって喜ぶ」の見方を少し変えると、
自分が発している無言のメッセージに気づくことができます。

「励ます」「何とかする」「よくなって喜ぶ」ということは、
見方を変えると、「今のままではダメだ」というメッセージを発しているということです。
今のままでいいと思っていたら、励ます必要も何とかする必要もないし、何かが変わって喜んだりもしないのです。

元々、うつ病は「今のままではダメだ」と感じて、「頑張ろう」「しっかりしよう」というところから始まり、
頑張りすぎでブレーカーが落ちている状態です。
だから、その気持ちを加速させるような、「今のままではダメだ」「治すことが良い」というメッセージは送らないであげてください。

逆に、放っておくということは、「今のままでいい」というメッセージを送っていることになります。
なので、ぜひ放っておいてください。

このサイトで一貫して「今のままでいい」「ありのままでいい」ということを伝えています。
「今のままでよくない」わけがないし、「ありのままではいけない」わけがないのです。
それは、「ない」部分だけにフォーカスして、「ある」部分を一切見ていないだけです。

「ない」ところもある「ある」ところもある。
それが人であり、元々過不足なんてないのです。

だから、問題視もする必要がなく、うつ病で苦しそうでも解決する必要なんてないのです。

2-3.あまり深く考えずに自分が勝手に幸せになって

と、説明してきましたが、あまり深く考えずに、あなた自身がまず楽しむことを考えてください。
周りの人は放っておいて自分一人で勝手に幸せになってしまって良いのです。

家にうつ病の人がいても気兼ねせず、
旅行に行っていいし、お酒を飲みにもいくし、近所で楽しくおしゃべりもする。
まず、自分が楽しむことを考えてみてください。

真面目な人であればあるほどまず他人からと考えますが、順序が間違っています。
まず、自分を満たすのです、そして、その満たされた気持ちが周りの人に伝播していきます。

この順番を間違えると、不幸のスパイラルが始まります。
ここに「相手より幸せになれない」と思っている二人がいると仮定して、
一人は相手より不幸せであることを選び、それを見た相手がさらに不幸せであることを選びます。

「相手を放っておいて自分だけ幸せになってはいけない」ということはそういうことです。

もし、相手のことを考えるのであれば、
「遠慮」という形ではなく「自分が幸せになる」という形で実現してみてください。

もし、自分だけが幸せになることに罪悪感があるのであれば、
幸せになりたい人に知ってほしい幸せを遠ざける深層心理を読んでみてください。

3.放っておけないとき

ここまで読んでみてどう感じたでしょうか?
「じゃあ、放っておいて自分だけ幸せになっていいか」と思えたでしょうか?

もし、断固として「放っておいていいわけがない」「何とかしなければ」とうつ病の人を問題に思うのであれば、
それは、その人の問題ではなくあなたの問題です。

3-1.問題は「こうするべき」という「正しさ」によって作られる

そもそも、問題とは「こうするべき」という「正しさ」から生まれます。

  • ちゃんと働くべき
  • 世の中に貢献すべき
  • 迷惑をかけるべきではない

というルールが自分の中にあり、そのルールという「正しさ」から逸脱するものを「おかしい」と判断し問題がうまれます。

逆に、この「正しさ」にこだわる、自分の「正しさ」を証明するには「問題」が必要になります。
「正しさ」を証明するために「問題」を作り出し、その「問題」に翻弄されているのかもしれません。

「こうするべき」や「正しさ」があっても不都合なく生活できているのであれば、それでよいのですが、
もし、日々の生活が苦しく感じるのであれば、「こうするべき」や「正しさ」を解除してみてください。

  • ちゃんと働かなくてもいい
  • 世の中に貢献しなくてもいい
  • 迷惑をかけてもいい
  • 自分が間違っていてもいい
  • 相手には相手の見方があり、それも一理ある

今まで禁止していたことにぜひ許可を出してみてください。
すると、瞬く間に平穏な世界が訪れます。

3-2.相手がうつ病だと自分にとって何が不都合か

放っておけないのは、周りの人がうつ病であることによって自分に不都合があるかもしれません。
その不都合を明確にしてみてください。

周りの人がうつ病だと、

何が嫌ですか?何が怖いですか?
どんな困ることが起きていますか?または起きそうですか?
周りからどう思われそうですか?

  • このままうつ病が続き自殺しちゃいそうで怖い
  • うつ病が続いて社会復帰できずに、老後が心配になる
  • 苦しんでいる姿を見るのが辛い
  • 周りから子育てを失敗したダメな親だと思われそう
  • 自分がダメ人間だと思われそう

そして、不都合なことが明確になったら、その不都合を先に受け入れてみてください。

  • このままうつ病が続いて、自殺しちゃってもいい
  • 社会復帰できずに、食べるものに困ってもいい
  • ずっと苦しそうにしててもいい、自分と相手を切り離してもいい
  • 子育てを失敗したダメな親だと思われてもいい
  • ダメ人間でもいい

その怖いことや嫌なことを先に受け入れると、周りの人がうつ病であることを許容することができます。
冷たいように思うかもしれませんが、死んでしまうことも相手が苦しいことにも許可を出してみてください。
しっかり、相手と自分との距離を持つということです。

4.目の前の人は大丈夫

今、辛く苦しい状況にいても、目の前の人は大丈夫です。

目の前の人は自分の力で立てない人ではありません。
目の前の人は自分で何とかできない人ではありません。

今は苦しそうで大丈夫に見えないかもしれませんが、そう信じてあげてください。

一挙手一投足に心配するのではなく、
自力で立てること、何とかできることを信じて大船に乗っている気持ちで見守ってみてください。

そして、助けを求めて来たら、自分が出来る範囲で手を貸してあげてください。

5.まとめ

今回は「うつ病の接し方」ということで、「放っておく」という基本的なスタンスを紹介しました。
また、放っておけない場合のブレーキの外し方を説明しました。

今、問題と思っていることも実は問題ではありません。
これは、うつ病だけではなく、悩み全般について言えることです。

その状態を「問題視」することによって「問題」が生まれます。
「問題視」することをやめれば、それは問題ではなくなり、状態に戻ります。
すると、心の平穏が戻ってきます。

「うつ病の人をどうしよう」と解決することを手放してみてください。

「あなたは今何をしたいですか?」
自分に問いかける質問を変えて、自分が楽になることに楽しく生きることを考えてみてください。

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